2023年8月29日火曜日

【リベンジ4093レ撮影+韓国岳登頂備忘録 その1】 23’8/26-28

8/25の記事で明日には明日の風が吹く、明日は何処にいるのでしょうかと言っていたけど翌26日は恒例となりつつある鹿児島行始発便で鹿児島の地に降り立っておりました。
前回22年7月に4093レを撮影する為に西方まで遠征しましたが空振りに終わっていたのでそのリベンジと百名山の一座である韓国岳登頂とダブルで試みます。
韓国岳登頂をする以上は久々に霧島温泉にもゆっくりつかりたく日程は土曜出発の月曜帰京という2泊3日という大盤振る舞いです。(単に夏季休暇の予定が皆無で休暇消化という動機が第一ですが)



1日目
見出し画は鹿児島行恒例の西大路駅始発列車に乗車する図ですが朝も暗くなりました。1ヶ月前に比べて陽が上るのが遅くなり沈むのが早くなり季節の移ろいを感じます。05時16分始発普電に乗り05時40分発の始発リムジンバスに乗り鹿児島行始発NH541便に乗るのは全ては4093レの撮影の為だけ。西方の撮影地まで鹿児島空港からだと1時間30分かかります。レンタの配車とかを考えたら2時間と考え4093レ通過の11時40分から逆算すると9時40分には鹿児島空港に到着しておきたいところ。それを満たすのは悲しいかな始発便に乗らざる得ないので今回も4時起床で職場に車を置いてひいこら言いながら西大路駅から向かいます。搭乗口は8番の予定でしたが変更のSMSが来ていたので確認したら9Aと・・・。沖止めか・・・。幸先が悪いと予感してしまいますが沖止めの良い所はバスから地上目線で飛行機や作業車を感じられる所でしょうか。787-10型機が導入されANAも国内から遠からず淘汰されるであろう777を間近に見ながらNH541便に乗り込みます。



本州上空は晴が続き本四連絡橋の瀬戸大橋上空を通過し宮崎の海岸線が見える時には虹らしき光景も見えて幸先の悪い予感を薄めてくれます。




天気予報は曇とか晴とかコロコロ変わるので雨予報じゃなければ行ってみてなんぼというノリでしたが鹿児島空港付近は霧島連峰の付近であり雲も多いけど南の方は晴れてそうで期待に胸を膨らませながら今回は日産レンタカーで軽のデイズをレンタして西方の撮影地をまず目指します。



鹿児島空港のトロピカルな感じがええなーと思いながら空港をあとにして高速は使わずに国道504号を使って急行します。急行と言っても26日の釜は青色の455号機であり鉄は湧いていないはず。1時間前の10時30分頃に到着してみると先客1名様がおられました。



なんでも彼は愛知から青春18きっぷと九州周遊きっぷを使って来たそうでJRと肥薩おれんじ鉄道を乗り継ぎ西方駅から歩いて来ていたという強者。4093レのあとは熊本に北上して遅れ8057レを撮るらしい。彼に色々と教えてもらいましたが臨貨扱いの8056レは連日運行していて15時過ぎに川内を出るらしい。26日は11時40分の4093レ、18時過ぎの1062レを撮るだけの日と割り切っていたけど6時間待ちは正直きつかったので15時に目標が出来て良かった。それでも冷静に考えるまでもなく線路際で3時間待ち・・・。
雲が湧いては流れるを繰り返しています。沖合の雲は多いけど上空は多分大丈夫。そう願いながら待つ事1時間で定刻通り11時40分過ぎに踏切の音が聞こえてきました。さあこい。リベンジやと心の中でつぶやきますが通過15秒前くらいから雲がかかり完全に陰ってしまった。うそ、マジでと思わず声に出してしまったけど曇った事で動転しファインダーの中を正確に見えておらず更にシャッターを切ってからダブルパンチ。曇った上に去年同様再び単機で通過というオチでまぢ引いた。
単4093レ EF81-453号機 肥薩おれんじ鉄道 薩摩大川-西方 



22年7月の時のデジャブ・・・。この子を撮る為に4時起きで来たこの日のメインがまたしても悲惨な結果に終わってしまいました。しばらく茫然自失の状態でひとりぶつぶつと「まぢ引く」と言い続けてしもた。出会ったちゃど氏は西方駅から再び列車で熊本まで移動するとの事であり西方駅まで送ってお別れ。線路際での出会いがあっただけでも良しとしようと気持ちを切り替え15時過ぎに川内を出発するであろう8056レまでの3時間をどうするか。取り敢えずこの日の昼食は阿久根駅内にある阿久根屋食堂でさば飯かあじ飯と決めていたので向かってみます。阿久根市はRAILWAYSシリーズの「かぞくいろ」という映画の舞台になったようで聖地巡礼とか言われていたけどまったくもって知らなんだ。有村架純と國村隼が主演のようですが國村隼といえばアウトレイジの池元組長という二枚舌のイメージが焼き付いていてさわやかな映画を見てもあの残像は消えなさそうだけどいつかで見てみます。



阿久根駅までは車で20分くらい。新しく建てられた木造駅舎のようですがなんでもななつ星などを手掛けた有名な工業デザイナー水戸岡鋭治氏がデザインした駅舎らしい。





駅舎内は小さな図書館のようにもなっていて学生達が寛いでいました。そんな駅舎の中に阿久根屋はあり、あじ飯うどんセット968円也を注文。



個人的には二回目はないと思いました。口コミとはかけ離れた印象ですがあくまで個人的見解なのでこの辺にしておきます。10分くらいで昼ごはんは終わってしまったのでここからまた西方に戻りますが撮影地をどうするか。下り列車は作例の1か所ですが上り列車は俯瞰撮影地もあり偵察がてら訪ねてみます。
6339D 肥薩おれんじ鉄道 西方-薩摩大川



画面右上に川内火力発電所、そして東シナ海とこの地ならではの構図ですが電線が映り込んだり天気もいまいちで色が出ないとなんかしっくりこん。15時までまだ時間があるので再び元の撮影地に戻ってみたらちょうど休日に運行されている観光列車おれんじ食堂が通過していきましたがこの時も直前まで晴れていたのに通過時には雲が配給されるという残念な結果が続き心が折れそうになります。因みに2便のスペシャルランチでしたがお値段をHPで見てみたら大人22000円と確かにスペシャル。
8187D 快速おれんじ食堂2便スペシャルランチ



スペシャルランチが14時10分くらいに通過したけどまだ1時間近く待たねばなりません。やっぱり俯瞰撮影地にしようと再び移動してスタンバイして待ち続けるも雷雨が発生して雨に打たれるわ待ち続けるも16時を過ぎても8056レはやってこないわと散々な目にあいここでも「まぢ引く」とずっとぶつぶつ言い続けていた。8056レは今日はないと判断し18時過ぎの1062レまで待つ事にしましたがそれでもまだ2時間以上もあり自分は何しに今日はここまでやってきたんやーと嘆き悲しんでしまった。ポジティブな思考回路だと思っているけどここまでひどい撮影旅行は近年稀にみる気がする。



下り撮影地から徒歩30秒で上り撮影地。17時からスタンバイを開始しましたが天気が回復傾向。それならば夕焼けきらりで俯瞰撮影にしようと撤収して俯瞰撮影地に移動。今日は一体何往復しているんだろうかと自問自答。俯瞰撮影地には東京から2週連続で通っているというおじいちゃんもスタンバっていたけど夕陽に浮かび上がるシルエットを撮影すると言って側面に構えておられた。定番撮影ポイントよりも岩の下に行った方が電線も入らずに撮れるとよ言われて撮影地を見てみたら確かに草を押し分けて進んだてつみち鉄路がありました。



コンテナは架線柱に少しかじられるけどこっちの方がより引き付けて撮影出来そうです。夕陽の斜光線が照り付け良い感じの雰囲気になっています。4093レから約6時間半待った訳ですからせめて最後くらいは撮らせてくださいと祈る気持ちで待ちます。通過は18時25分頃のはずで日没は18時51分だから光線は余裕のはずと思ったけど水平線を見たら今まで見えていなかった雲が沈みゆく太陽ぎりぎりの所まである。数分で勝負が分かれるとやきもきしながら待っていましたが1062レはなんとか斜光線を浴びながら東シナ海と川内火力発電所をバックに通過していきました。
1062レ ED76-81号機+コキ 肥薩おれんじ鉄道 西方-薩摩大川



因みにこの日は九州周遊プランでななつ星が運行されており1062レと薩摩大川で交換して数分後にやってきましたが御覧の通り太陽は水平線の雲の中となり夕焼けにゃんにゃんな画にはならず。本当に数分間の勝負となった最後でした。



東京のおじいちゃんとお別れしこの日の宿は天文館にあるREMM鹿児島。先月に引き続き”鮨ありま’’で夕食を摂るつもりで敢えて鹿児島市内に宿を取りましたが電話で行けるか確認したら本日は満席ですと。土曜日の夜を甘く見ていました。何のために鹿児島の繁華街に宿を取ったんだろうかと悲しくなりましたが先月に訪ねて暖簾はおろしていたけど休憩中と言われて入店出来なかった”寿司こぶき”に電話してみると22時まで空いているからどうぞと。川内から向かうので20時半頃になると伝えたら「ずいぶんのんびりだ事。ゆっくりいらっしゃい」と言われてしまった。京都人的思考回路でひも解くと「来るの遅いわ。さっさと来なはれ」と言われているように感じたけど九州出身の子に聞いたら「田舎の人は京都人と違って裏表ないから」と言われたけど真意は如何に。



天文館に車を置いて鹿児島中央まで歩いて来たらちょうど20時30分に入店。7月17日月曜日の休憩中に訪ねた者ですと挨拶したけど綺麗に忘れておられた。そして「記念に料理とかお写真を撮って良いですか」とお聞きしたら「うちは店内撮影禁止!」とぴしゃりと宣言されたけどその案に大賛成。店内でカシャカシャ写真ばかり撮って料理に集中してんのかと思える人も散見するような気がする今日この頃。普段撮りまくっている自分と矛盾しているけどこういう客に媚びない人情味のあるお店、好きです。焼酎も「うちは薩摩美人だけ」と言われ暑かったから水割りでと頼んだら、は?という表情をされ「そんなのはない」と。「え、他のお店では普通にあったんですけど」と言ったけどうちはロックかお湯割りのみとこちらに関しても貫いておられた。まあ、好き嫌いが別れるかとは思いますが決して嫌な人とかではなく職人気質おじいちゃんと思えば心地よい。因みに料理はお任せでお寿司と巻物で9貫くらいとあら汁付き。お酒はボトルとお湯のポットをドンっと置かれてあとは御自由にというスタイルで数杯のんだけどお会計は3000円ポッキリ。昭和にタイムスリップしたような感じで懐かしくも感じましたが「またいらっしゃい」と言って送り出してもらえたからまた来ます。

終わりよければ全て良し。初日は正直なにやっとんだという気持ちが大きかったですが最後は気持ちよく宿に戻る事が出来ました。店内撮禁やったけどそそくさと店外は撮っている自分がおりましたが2日目はもう一つのメイン、韓国岳に登る為に霧島方面に移動です。


1日目



その2へつづく



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