2023年9月26日火曜日

【 槍ヶ岳登頂備忘録 その1】 23'9/23-25

本来なら7/7-9に上高地ルートで登頂を予定していた槍ヶ岳でしたが大雨→ひでさんを上高地まで迎えに行って終了となっていました。仕切り直しの今回は9/23に新穂高温泉に駐車し槍ヶ岳山荘に宿泊、9/24に槍ヶ岳に登頂し上高地ルートで下山、タクシーで新穂高温泉に戻って宝山荘に宿泊し9/25に帰京という2泊3日コースで行ってきました。


9/22金曜日は普通に夜まで仕事をして旅の準備を整えたら1時のお迎えまで2時間ばかり仮眠。ひでさんに拾ってもらい奈良の大将との合流地点、栗東IC近くのコインパーキングを目指します。高速を降りたら再度料金がリセットされ割高になってしまいますが道の駅に立ち寄ったら2時間までなら高速を降りていない扱いになる地点が所々にある。それと奈良の大将のアクセスのしやすさから栗東IC近くのコインパーキングが選ばれた次第です。1時40分に集合でしたが大将はナビを読み間違えJCTを明後日の方向に進んでしまい遅刻すると連絡がありいつもの事ながら早々から雲行が怪しい。

我々も栗東ICを降りて「道の駅アグリの郷栗東」を目指したけどかなりの距離があります。わざわざICを降りてこんなところまで立ち寄る人っておるんかいなと内心思いながらも到着。さて、道の駅に立ち寄ったかどうかはアンテナのある所を通らないと判定されないとの事でしたがアンテナは何処だと探していたけど前の道路を走れば良いみたい。でもその道路は何処だろうとくるくると探して無駄に時間が過ぎます。多分ここちゃいまっかと通ったけどETCは無反応。HPを見てみたらETC 2.0限定とあった。ちなみにひでさんの車は年季が入っておりETCは2.0ではなく道の駅に立ち寄っても無意味というオチが待っていた。結局二組とも初っ端からがっかりなテンションで30分遅れで合流となりました。先が思いやられると言いながら再び名神栗東ICから一宮JCT→東海北陸道と進んでいきます。途中で運転を交代交代で仮眠をとりつつ6時過ぎに新穂高ロープウェイの駐車場に到着。が、登山口最寄りの第3駐車場は8-16時しか出庫出来ないそうで下山が間に合いません。結局24時間OKな深山荘横の第5駐車場にダメ元で行くもとっくに満車で鍋平にある第8駐車場まで数分走らせて向かいますが深山荘にいた警備員のおじいちゃんが臨時駐車場もあるからと教えてくださった。鍋平駐車場は満車になっていたけど臨時駐車場には誰も停めておらずより登山口に近いところに駐車する事が出来、ここから登山口を目指して移動します。





無料で24時間出入り自由な鍋平駐車場と臨時駐車場ですが第3駐車場地点に戻るまで徒歩で30分弱下山する必要がありこの時点で既に一山登ったような感じでぐったり。これだけでかなり時間のロスがありましたがこの日は槍ヶ岳山荘には15時過ぎには着いておきたいところ。が、普通に登っても9時間はかかるので休憩とかを入れたら10時間弱であり7時出発なら17時到着予定とかなりカツカツ。第5駐車場に停められたら時間も体力にもゆとりができるわけであり満車になっていたのにも納得。




6時過ぎに着いた頃には晴れ間もあり中岳や南岳が見えていましたが鍋平から戻ってきた時には本降りの雨が始まりガスで何も見えん。ここまで来たからには登るしかありませんがテンションが全くもって上がらん。とりあえず今回は最短ルートで新穂高ロープウェイ→槍平小屋→槍ヶ岳山荘に向かうというルートなので双六経由の左ではなく右手の林道を進んでいきます。
アルプスに登山しに来たけどガスで何も見えず平凡な林道を延々と歩き続けます。ここは何処と聞かれてもどこかの山の中ですと答えても全く持って違和感のない人工的な道をひいこら言いながら登っていきます。




穂高平小屋を越えても人工的な林道が続きますが奥穂高登山口との分岐の少し先からようやく登山道らしくなってきました。ここまで来るのに既に2時間以上経過していますが先が見えず。ただ気持ち的には大木に囲まれた樹林帯の登山道を登っていくようになったのでテンションは少し上がる。




沢を何か所か越えたりしましたが水が綺麗。思わず顔を洗って水を飲んでみたけどどぶ臭い感じもするような。大文字山のふもとにある水をがぶ飲みする大将ですが何故か今回は「遠慮しておきますわ」と飲まれず。なんでやねんって思ったら「そこ、泡立ってますやん」と。確かに少し水がよどんでいる所が泡立っている。もっとはよ言ってくれーと思いましたが後の祭りであり気にせず先へ進みます。進むこと4.5時間弱で槍平小屋に到着し時刻は11時40分でしたのでここでランチタイム。重たい思いをして昼食を詰めて登っていたけど小屋には焼きそばとかが食べられたみたいでありこういった山小屋で飯をしてもよかったかもしれん。



昼食後再び登り始め1時間くらい経過したら最後の水場と案内のある水場に来ました。さっきのトラウマがあったので恐る恐る飲んでみたけど臭みもなく美味しい。大将もがぶがぶ飲んでいるので間違いありません。この場で空になったペットボトルに水を補充。



さらに登る事1時間して13時30分過ぎには少しずつ青空ものぞき稜線も見えるようになってきました。ガスが晴れてはまた立ち込めるという繰り返しでしたが天気は回復傾向のようであり頑張って登りましょう。




千丈沢分岐まで来ましたが千丈沢乗越からの方が稜線を歩いて気持ちよさそうなので分岐を左に進み千丈沢乗越に14時過ぎに到着。




正面に槍の先端が見えゴールは近そうだけどここから更に1時間以上ずっと急な登りであり肉体的にも精神的にもかなりきてしまった。登山隊がスローモーションのように登っているドキュメント映像とかがあるけどまさにそんな状態。半歩半歩が重たく足だけでなくリュックが食い込んでいる肩も悲鳴をあげている。



目の前の頂の上に山小屋が見えているのになかなか大きくならず近そうで物凄く遠い槍ヶ岳山荘。あと少しあと少しと言い聞かせながらようやく16時前に槍ヶ岳山荘に到着となりました。山小屋と言えばこじんまりとしていてアットホームなものだと勝手な予想をしていましたが槍ヶ岳山荘は3000m地点でも最大650名収容のマンモス山小屋。受付から流れ作業のように淡々とマシンと化したスタッフが登山者を捌いていた。



食事は夕食が18時20分~50分、朝食が06時00分~20分という枠をあてがわれたのでとりあえず荷物を置いて休む為に部屋に移動。デリケートな小生の為に個室を確保しようとひでさんは試みてくれましたが1ヶ月前の9時打ちでも満室で大部屋しか取れず今回は相部屋の大部屋。最大16人が泊まれる大部屋でしたがコロナで定員を絞っているようで当部屋は半分の8名での宿泊でした。着いたらそのまま槍ヶ岳の登頂を済ませようかと少し思ったりもしたけど体力も集中力もプッツンの状態では事故のもとであり夕食まで部屋で休む事にしましたが全員即寝状態。






眠かったけどこの日の日の入りは17時45分であり頑張って起床して夕食前に日の入りを眺めます。玄関横にはビールの自販機があり皆さん買って凍えながら日の入りを見つめている。スーパードライの350mlが600円、500mlが900円とSuper山価格ですが3000m級の山小屋でこうして飲めるだけでもありがたい事であり疲労での金銭感覚の麻痺も相まって350ml缶を購入。もちろん大将は500ml缶。ガスが湧いては流れるという状態でしたが青空と太陽を少し拝むことが出来ました。小屋の裏の岩の上で乾杯しながら飲んだけど周りは中国や韓国からの観光客ばかり。宿泊客の1/3以上はアジア系観光客だったかもしれないと思えるくらい外人が多かったのも印象的。



この日の夕食のメインは春巻きエビチリ焼売という中華系でしたが空腹が一番の御馳走。白米とみそ汁もお代わりして消灯の20時30分までなにするか。この日は上弦の月で空も明るく星空は期待できないけどせっかくだし星空撮影。




月と雲海を絡めて撮るも楽し、槍ヶ岳と松本市街の明かりを絡めて撮るも楽し、槍ヶ岳と山荘を絡めて撮るも楽し。昼間でも気温は一桁で寒かったけど陽が落ちてからは3℃くらいで凍えまくったけど星空撮影を楽しみ消灯前には布団に入り就寝となりました。

その2につづく

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