2023年2月7日火曜日

【高徳線・徳島探訪備忘録その2最終回】 23’2/5-6

その1からのつづき

目覚ましを午前5時30分にセットして午前1時過ぎに就寝したけど一瞬で朝になっている。
居心地のいい部屋に変えてもらったから寝続けてこのままダイワロイネットホテルを堪能しても良いかと一瞬思ったけどなんのために有給を使ってまで来たのかを思い出し身体に鞭打ち起床。取り敢えずメインディッシュは池谷駅07時09分発の4303Dと07時51分発の955Dのこの2本だけ。この2本の為に来ている訳でありその後どうするかは未定。またチェックアウトの11時までホテルに戻る事にしてカメラと三脚だけ担いで徳島駅に移動します。



普段はモバイルsuicaを利用しており切符を券売機で買うのは入場券を買う時くらい。JR四国はICカード導入をしておらずJR西の乗り入れ区間のみ使用可能。久々に券売機で池谷までの260円の切符を購入し検札を受けてホームへ。



06時01分発は1500系で高松行ですが4つ目のなかなか可愛い顔をしている。朝の始動に備えて各気動車が唸りをあげていますが至る所で煙が上がっており火事みたい。それにしても平日だけど人が少なく4両編成でしたが各車両1-2名くらいしか乗っていない。ボックスシートに座り真っ暗な車窓を眺めていたら吉野川を渡っている。鉄橋を渡る時の心地よいジョイント音はいつ聞いても心が躍ります。約20分の乗車で池谷駅に到着しましたがローカル線に乗るなんて久々であり無人駅でありどうやって出るのか一瞬戸惑ってしまった。車内で切符販売や検札をするかもしれないけどこれだと最安値で不正乗車をする輩があとを絶たないと正直思ってしまう。ローカル線は無人駅ばかりでありあくまで性善説に基づいて成り立っているはずだが世知辛い世の中であり何処までの人が本当に正規の運賃を払っているのだろうか。こうして本来回収されるべきはずの正規運賃も回収されずに売り上げが減っているなら悲しすぎる事です。とりっぱぐれがないようにIC改札機や有人改札にしたらコストがかかりそれを補うだけの収入がなく導入しないという悪循環か。やはりICカードで入場、簡易型で良いからIC改札を設置してちゃんと退場処理しないと次から使えないという状況を作り出さないと不正乗車は減らないと思います。

池谷駅は鳴門線と高徳線が分岐する駅ですがバリアフリーからはかけ離れた構造で階段オンリーの跨線橋を必ず通らなければ各ホームに行けません。独特な構造が健常人である自分的にはツボでもあるけど足が不自由な方や高齢者にはかなりハードだと思います。地方路線はこんな感じで何処も衰退する一方であり今後どうするか本当に悩ましい事だと訪ねてみて痛感した。
312D 普通高松行 高徳線 池谷駅



空が白んできました。薄雲が張っているけどドン曇りではないのでまあ良しとしましょう。
線路際を勝瑞方面に歩いて行けば定番の撮影地に到着です。ハスの畑がすぐ横にあり水鏡でも撮影出来て線路際に被り付いたら列車ドカンも撮影出来ます。都会の駅撮りのように場所取りに四苦八苦する必要もなくそういう意味でも気楽に楽しめます。

ほのかな朝焼けの中、鳴門からの951Dがやってきましたが唯一の国鉄色のタラコでした。でも今回のお目当ては四国カラーのキハ。タラコ+四国色というアンバランスな編成でなくて良かったと胸を撫で下ろして本番の4303Dと955Dを待ちます。
951D 普通徳島行 高徳線 池谷-勝瑞



せっかく平日のみ運用される3連キハだけの為に有給を使ってまでやってきましたが天気は冴えない薄曇りが続きます。そんな中1本目の3連キハが板野からやってきました。
4303D 普通徳島行



空が冴えないのでこれ以降は接近戦に切り替え線路際に移動します。毎回思う事ですが平日のあさイチから凍えながら自分は何をやっとるんやと自問自答ですがやはりこうして長閑に撮影出来るのは幸せな事です。そして07時51分頃に踏切の音がして池谷駅から出てきた鳴門発955Dは四国色で統一されたキハ40+47で颯爽と通過していきました。
955D 普通徳島行



この旅の目的であるキハ3連の撮影はあっけなく終了。同じ構図でもっと美しい写真はネットでゴロゴロ転がっているのにわざわざシャッターを押す為にこれだけの時間とお金をかけているのは意味があるのだろうかと毎回自問自答していますがまさに自慰行為そのもの。シャッターを押して快感を得ていた訳ですが機材をD5からZ9に変えてメカニカルシャッターがなく電子シャッターで無音だからシャッターを押している実感はなくなり快感は半減以下になっているのは事実ですが。
あと少ししたらうずしお3号が通過するので四国特急を撮影してから撤収する事にします。
3003D 特急うずしお3号 徳島行



池谷駅まで戻るとちょうど08時23分発の徳島行が来ていたので飛び乗って再び徳島駅に戻ります。途中の勝瑞駅で特急うずしお号との交換があり駅に降り立ちます。あとから知ったけどもう一人の知り合いも最寄り駅が勝瑞駅だったとの事で世の中の数奇な運命を感じます。
309D 普通徳島行 高徳線 勝瑞駅




徳島駅に戻ったけど9時前でチェックアウトの11時までまだ時間があります。構内には国鉄型特急車両のキハ185系を散見しますがやはり今の味気ないLEDヘッドマークより芸術的デザインの幕型ヘッドマークは本当に美しいですね。過去の特急車両のヘッドマークは今の時代に見ても色褪せる事のない美しさを持っていると個人的には思います。徳島発着の特急である「むろと」「剣山」が停車しています。
4003D 特急剣山3号 阿波池田行 徳島駅



そういやひでさんは剣山に登りたい登りたいといつも言っていたからヘッドマークを捧げますと写メを送ったけど「今から登るんですか!?」と勘違いされていた。ツーリング部は参加したいけど登山部への引退届を出す寸前くらい山へのテンションは下がっているので「勿論登りません(苦笑)」とお返事して一旦ホテルに戻ります。

昨晩の夜遅くの夕食で胃もたれしていたけどそろそろ小腹が空いてきた。知り合いの方から学生時代によく利用してたうどん屋さんも教えてもらっていたけど一鴻のすぐ隣でありホテルから徒歩1分でありモーニングで訪ねてみます。
セルフうどん やま 徳島駅前店



朝定食なるメニューがありかけうどん、おにぎり、ゆで卵、から揚げで400円也。
旅の最中と思われる若者や地元のおっちゃん達も居たりと店内の雰囲気も家庭的っぽくて好み。



モーニングを終えてもまだ9時半でありこれからどうするか。当初は鳴門までJRに乗ってお昼は徳島駅前の安兵衛で昼飲みと思っていましたがキハの運用は朝夕のみであり鳴門行はやめ。我らが餃子の王将に並んで駅前に安兵衛はありました。



結局11時のチェックアウトまで10時から開店している徳島ラーメンを食べてホテルで歯を磨いてからチェックアウトにします。因みにモーニングうどんの後に訪れた徳島ラーメンのお店は二度と行く事はなかろうと思うくらい自分には合いませんでした。
11時前にチェックアウトし復路のバスの13時までの2時間をどうするか。復路のバスも当初は15時発を予約していましたが雲も増えてきたので1本繰り上げて13時へ。
徳島には眉山という山がすぐ近くにある事を最近知り、ロープウェイもあるので手軽に景色を眺める事が出来るみたい。駅前からのメインストリートを眉山を眺めながら10分も歩けば阿波おどり会館へ到着します。




ここからロープウェイに乗るぞと思ったけど遠くから見ていても物体が動いている気配が全くない。平日で暇すぎるから間引いて運転しているのかと思いきや・・・。



う、運休。徳島市街をのんびり歩くのも楽しそうですが眉山と決めていた以上は登りたい。阿波踊り会館の受付の人に歩いて登ったらどれくらいですかとお聞きしたら30分くらいと。バスの時間まで時間があるので徒歩で登っても12時半には下山出来るので行ってみます。



会館横の天神さんに入り社務所の右側に抜け道があり上へと続く階段をひたすら登りますがこの時点でバテバテ。



階段を登り切ったら山頂へと続く道に出会いますがGooglemapの指示通りならこの道を通って1時間10分とある。これやったらバスに間に合わんやないかと思いましたが登山道は別物でした。



展望台への山道に入って登っていきますが勾配が急でかなりしんどい。ほんとにこれで30分で着くのかと疑心暗鬼になり「360@旅行ナビ」なるサイトで調べてみたら1時間の行程と書かれている。登り続けたらバスに間に合わないので引き返そうと思いましたが何故か剣山のヘッドマークを送った時にひでさんから登るんですかと聞かれた事が頭を過る。何処かの山に登ったという証を彼に見せてやりたいという変な闘争心が芽生えます。きっとひでさんと大将ならいつもの如く時間を気にせず登り続けているだろうと思い自分も今回はなんとかなると言い聞かせながら登り続けます。それにしても急勾配でかなりしんどく後ろからやってきたおっちゃんにあっさり抜かされたけど思わずどれくらいで登れますかと聞いてみた。おっちゃん曰く健脚の人なら15分で山頂まで着くよと希望を持てる短時間登山と判明。健脚ではないけど受付のお姉さんが言っていた30分は嘘ではなかった。



運休中のロープウェイを越え15分も歩いたら生駒山上と似たような電波塔が立ち並ぶ山頂です。山頂には神社もあり「剣山神社」とある。こちらとの自撮りを剣山に登ってきたとひでさんに送ったけど一瞬で嘘と見抜かれてしまった。




雲はどんどん増えて天気はいまいちでしたが徳島市街と吉野川を眺め標高290mですが登り切ったという達成感で自己満足して今回の徳島一人旅は終了です。




復路は阿波エクスプレス京都5号でJR四国バスが運行でした。阪神高速3号神戸線の渋滞にも巻き込まれたりしましたが京都駅にはほぼ定刻の16時20分過ぎには到着。徳島には7月の阿波踊りの時に再訪したいものです。



今回の旅の出費は往復バス代7800円、宿代5360円、飲食・雑費・交通費6000円で計19160円でした。






0 件のコメント:

コメントを投稿