2022年10月24日月曜日

【御在所岳登頂備忘録】 22'10/22-23

紅葉散策と温泉旅行を兼ねて以前より御在所岳を予定していたので土日に行ってきました。
湯の山温泉には大学生の時に何度か日帰り入浴で行った事があるけど当時は新名神もなく東名阪四日市ICから下道で時間をかけて行っていた記憶しかありません。新名神が開通してからは菰野ICからすぐという便利さですが今回20年ぶりの訪問です。



22日の朝10時に現地集合して登山をしてから宿泊し23日はピアノ発表会があるので先に帰るという行程。
湯の山温泉も明治大正昭和で時が止まっている雰囲気でかなりくたびれた雰囲気。
日本各地の温泉街、どこもかしこもこんな感じでくたびれているように感じますがきっと建て替える余裕もなくあと数十年したらどうなっているのだろうか。



現地集合は10時ですが小生以外子連れ参加なので色々あって予想通り遅刻されるとの事で宿の周辺を散策しますが寅さんも来ていたようです。
廃屋かと見紛いそうになる建物が寅さん(湯の山)記念館として開館していました。

ふらふらと散策していたら大将とひでさんの車とすれ違い宿の駐車場で集合し最もメジャーな登山道らしい中登山道を目指して湯の山温泉を流れる三滝川沿いに登っていきます。




民家横の枝道に入り、鈴鹿スカイラインをアンダーパスしたら鈴鹿スカイライン真横にある登山口に到着。
注意喚起の看板には「鈴鹿の山を甘く見るな!」と書かれていたが玄人登山家のYくんも過去に鈴鹿山脈で遭難して1週間後に救助されたと言っていた。新名神を走っていても眼前に立ち塞がる鈴鹿山脈の険しさを感じていたけどついついアルプスとかと比べて三重の山だしと舐めた心理になっている自分が居たのも事実。



無人の売店があり早速子供たちが群がっていたけど大将はここで何点かお買い物されていた。
梯子場や鎖場があるから中級者以上と身構えていたけどそこまでハードではなく淡々と登っていきます。4合目にあるランドマーク的な「あばれ岩」で休憩をして更に進みます。



5合目でもまた小休憩。鎖場や梯子場と岩が多いと書いてあったからヘルメットを被って登ったけど誰もヘルメットをしとらん。
大学生風のお兄さん達もカジュアルウェアで登っておられ結構お気軽コースなのかもしれません。が、鈴鹿の山を甘く見るな!と言い聞かせて先に進みます。



12時を回ると子供たちの空腹が限界となった模様。
事前に弁当持参とグループlineに案内されていたけど大将は山頂のレストランで食べるつもりだったようで昼食を持参しておらずそれで無人販売所で鯖缶と焼鳥缶を買っていたようです。
大自然の中でレストランなんかある訳ないでしょと思ったけどロープウェイが通っているんだからありますよと言われて納得。今回の旅もこんな感じでチグハグな事もあるのが楽しい。
8合目まできてようやく少し紅葉を感じましたが今年の紅葉はかなり遅いようです。例年なら20日を過ぎたら紅葉全開らしいですが残念。





8合目まで来たらあとはあっという間。途中の富士見岩からの眺めもなかなか良かったですが
「ここが登山の終わりみたいなもの」という会話が聞こえてきた。
確かに案内板を見るとロープウェイの駅の案内板とかがあり途中からアスファルトの道になっている・・・。




こ、これは正に比叡山とデジャブです。比叡山登頂の時と感じた光景が見事に重なります。
あの時も頂上が娯楽施設の中にあったけど御在所岳も登頂したという高揚感が一気に萎んでもた。




あのリフトの先の頂が頂上らしい。めんどくなったので300円払ってリフトに乗ろうとしたら
ひでさんが「リフトを使ったら自力で登頂した事になりませんよ」と突っ込んできた(苦笑)
もうどっちでも一緒やーとテンションが下がっていましたがとぼとぼ歩いてフィニッシュ。因みにリフトを使った人達の方が来るのが遅かった。




山頂で全員集合記念撮影をしてしばし山頂を散策しますがヒールを履いたお姉さんとかベビーか連れの家族とレジャースポットな雰囲気。
確かに麓からロープウェイでここまで来れて紅葉が見れるなら素敵なレジャースポットには違いない。
因みに琵琶湖が見える「望湖台」という所に来たらこの岩が本当の山頂ですよとおっちゃんが教えてくれた。



これにて御在所岳登頂は終了です。普段は下山も自力ですが今回は迷わず文明の利器に頼ってロープウェイ片道1500円を支払い光の速さで下山。
往路はのんびり4時間弱かかりましたが復路はたったの12分。




ロープウェイの鉄塔としては日本一の白鉄塔として名高い鉄塔を眺めながら下っていきます。確かに帰りの新名神から意識して見ると高速道路からもこの白鉄塔は見えました。1950年代とずいぶん昔に建てられていますが標高900m以上の地点によく建てたものですね。

下山したら風呂して飯して風呂して飲み会をしておやすみなさい。
翌日はピアノ発表会の為に小生だけ8時過ぎに宿を出て急ぎ帰宅となりました。帰宅した日の方が天気も良さげで青い空のもと赤色のゴンドラが映えていましたが紅葉は残念でした。



おしまい


追記:人生初のピアノ発表会は京都市北区文化センターというホールでしたが大ホールでスタインウェイのピアノで発表という豪華なものでした。
年齢順の発表でしたが幼稚園児から失敗もなくみんな見事に発表されています。
直前の17歳、22歳の方の発表も素晴らしく息をのむような演奏の後にピアノ歴2年の「Another Sky」は辛かった。
飛行機に乗って旅していると思って聴いてくださいとプロフには書いたけどコケまくって記憶も飛んで見事に墜落してしまいました。

プロが凄いのは言うまでもないけど一般の人でも発表会でしっかりと仕上げて弾き終える凄さを当事者になり本当に分かった気がします。
何事も実際に自分が経験しないと大変さや恐ろしさはわからないものだと改めて思いました。あと、自分の心の弱さを改めて思い知った。

正直、御在所登山を言い訳に欠席したろかと逃げようともしましたが恥をかいても良い経験が出来ました。生で演奏する人達に敬礼。




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