と、思い立ったが吉日であり「お前は仕事をしているのか」と言われそうですが有給消化第二弾。
今を逃して後悔するくらいなら有給使えるなら使いましょう。
同職でも科によっては休みが取りにくくて有給を使っていない人もいるのが不平等だとは思いますが使えるなら使う。
さて、月曜日の百里基地は空振りでしたが岐阜基地の飛行開発実験団所属のF4は3月まで飛ぶらしい。
まだ12月と思っていたらいつの間にか3月という事は間々ある事であり思い立ったが吉日で木曜日の天気は晴予報であり急遽木曜日に岐阜基地まで。
ど平日ですが百里の様子を見る限りではマニアは平日でも湧いて出てくるもの。自分と同様に有給を使う大人が多数押し寄せている可能性あり。
岐阜基地の飛行情報は百里と異なり探しても出てきません。まあ取り敢えず朝に行けば午前の飛行は見れるはず。自衛隊も親方日の丸のお役所と言えばお役所であり通常の訓練は9時と推測。
撮影ポイントは限られ離陸は三井山山頂が鉄板みたいですが大人数が押し寄せたら厳しいらしい。まあ場所がなくても28運用での離陸だからエンド下からなら何処からでも撮影出来そう。
山頂には神社もあり途中のスポットも合わせたらそこそこの人数を捌けます。
C1から離陸しF2が続いて上がっていきます。
御嶽山をバックに編隊を組む姿がなんとも言えず美しい。
4機のファントムが離陸した後のF15とF2は「ハイレートクライム」
12時前にはF2が2機上がっていきましたが雲が湧いてきて天気は下り坂に思えます。
ぐんぐん陽も傾き冷えてきました。京都までの単車での帰投を考えると守りに入りたくなりますがせっかくだから着陸も撮影してから我も帰投すべしm9っ`Д´) ビシッ!!
ど平日ですが百里の様子を見る限りではマニアは平日でも湧いて出てくるもの。自分と同様に有給を使う大人が多数押し寄せている可能性あり。
岐阜基地の飛行情報は百里と異なり探しても出てきません。まあ取り敢えず朝に行けば午前の飛行は見れるはず。自衛隊も親方日の丸のお役所と言えばお役所であり通常の訓練は9時と推測。
撮影ポイントは限られ離陸は三井山山頂が鉄板みたいですが大人数が押し寄せたら厳しいらしい。まあ場所がなくても28運用での離陸だからエンド下からなら何処からでも撮影出来そう。
8時半くらいに到着ののんびりペースで立案。駐車スペースは埋まってそうだから京都岐阜の距離を考えてもここは単車で行く事とします。
木曜日は6時起床の6時15分出発と思っていましたが布団から出れん。
寒い中単車で行くのも億劫になり寝続けよと一瞬思いましたが頑張って起床。天気は京都も岐阜も予報通り晴。
200-500mmレンズ一本勝負と決めていますので身軽そのもの。パニアケースにカメラとレンズを収納していざ岐阜基地へ。
京都市内の寒さはまだゆとりがありましたが滋賀に入ると寒さが増します。特に伊吹PAから関ケ原ICの区間が2℃台で凍えまくり。
5℃にまでなるとグリップヒーターやらで持ちこたえますがほんの数度下がるだけで凍え方が違います。
ガチガチ震えながら一宮JCTから東海北陸道に入れば各務原(かかみがはら)ICはすぐそこ。基地までICを降りたらすぐであり自宅から2時間で三井山に到着です。
本当に灯台下暗し。京都からこんなに近くに航空自衛隊のメジャーな基地があったとは。
名古屋で過ごしていた学生時代も悔やまれます。頭が空っぽだった大学時代にもっと趣味に打ち込んでいたら各務原だけでなく名鉄や関西本線・稲沢の貨物を楽しめたのに。
人間歳をとっていってわかる楽しさや良さは本当にたくさんあるものです。
各務原飛行場はなんでも現存する国内の飛行場の中で最も歴史があるそうな。
8時40分に到着しましたが既に駐車スペースは縦列で大量の車で埋まっていますが単車の特権で隙間に余裕で駐車。ここから撮影ポイントの三井山山頂まで徒歩数分。
皆さん脚立持参で来られていますがなだらかな傾斜になっており脚立なしでも撮影は可能。鉄道撮影と違って三脚がないのが気楽で良い。
手持ちで撮影だから少しの隙間があればお邪魔させていただけます。
遅い到着でしたが手持ちですので最前列付近の隙間から狙わせていただきますが眼下の岐阜基地を偵察。
おぉお。F4が5機エプロンに並んでいます。そしてC1、F2、F15も飛ぶようです。
岐阜基地は飛行開発団であり様々な機種がおられるので航空祭でこれらの異種大編隊が人気なんだとか。
9時15分を過ぎるとのそのそとC1から動き出します。続いてF2に引きつられるかの如くF4が4機続いていきます。
そして真打登場となりますが嬉しい事に編隊離陸。
素人の自分はF4を生で見ただけで貴重な経験でしたがこの日はF4初号機の301号機がスペシャルマーキングを施された初日のよう。そいつが編隊を組むという激アツな日らしい。
F4-301号機は日本のF4の第一号機で受領が1971年ですから退役する2021年には50歳。50年間も日本の空を飛び続けている戦闘機があったという事が凄い。
なんじゃそりゃと思いましたが直訳したら高い割合での昇り≒急上昇って事でしょうか。
あさイチからやってくれるねーと周りの人達から感嘆の声が聞こえますが低空を滑空し眠気を吹き飛ばすような急上昇を目の前で見せてくれます。ファントムの上りと角度が全然違うのは写真を見たら一目瞭然。
午前訓練の離陸はこれにて終了。次は午後の部かと思っていましたがお隣の玄人さんに聞いてみると岐阜基地は1st.、2nd.、3dr.とあるそうな。
3rd.はない事もあるけど2nd.は昼過ぎ、3rd.は15時くらいとの事。
取り敢えず1st.が戻ってくる着陸シーンを撮影すべく離陸の三井山、着陸の空の森運動公園と勝手に自分の中で決めた王道撮影地に移動。三井山を下山して単車を使って10分ばかりで到着。
別に空の森運動公園じゃなくてもRW28の進入直下ですから開けた場所さえあれば着陸リーンは撮影出来そう。
しかし初体験の岐阜基地撮影ですから長い物には巻かれろで多くの人が集っているこの地と決めます。
ここなら200mmもあれば撮影出来そうですがアップで切り取りもありでしょう。
9時半過ぎに離陸が終了して1時間が経過。轟音がするので見上げてみたら・・・。
ファントムが編隊を組んで飛んでいる・・・。退役も近く記念撮影をしているのかもしれません。滑走路脇でも撮影部隊が居ましたし。まさかこんなシーンに出会うとは夢にも思わず感無量。
三井山山頂からなら超望遠で正面からの美しい編隊写真が撮れた事でしょう。下からの見上げだとシルエットがメインになりますがこれも思い出。
スペマ機の301号機の腹には「Thank You 1971-2021」というペイントも。こりゃ21年度も通うしかないでしょう。
10時45分には左旋回で301号機が最終着陸態勢で近付いてきます。
「Phantom Forever」!!!
夢中でファインダー越しに追いかけ続けましたがあとから写真を見てみると・・・。
パイロットが地上に手を振りレーダー要員は右手をガッツポーズ。痺れた。
そうこうしていたら次々と降りてきます。続いて降りてきたのは431号機。
431号機も熱かった。
3番手は429号機。
そしてラストは393号機でしたがこいつも熱かった。
F2もパイロットのシグナルに痺れる。後席要員は何かを見返しているようで撮影の具合をチェックしているようにも見えます。
素晴らしい天気の下、10時50分で1st.の撮影は終了。この後、どうするか。2nd.はお昼くらいという事なので再び三井山までとりあえず戻りましょう。
降りを撮影する為に移動されている人も多く駐車していた車は減っています。
同じ場所で同じ構図ばかり撮影していてもつまらんので滑走路南側の田んぼ地帯へ移動して機動運動中の機体を撮影してみましょう。かかみがはら航空宇宙博物館周辺が撮影地。
4輪車の運転なら多少の低血糖でも支障は少ないですが300kg近い二輪車の取り回しと運転に低血糖は致命的であり自分にも燃料補給。
2nd.の着陸撮影は割愛して三井山の近くにあった「うま屋」へ。
関西では見ませんが大学時代の6年間はうま屋瀬戸店によくお世話になりました。3時か4時まで営業していたので真夜中にラーメンを食べに行くとしたらうま屋でした。
よし、15時まで待とうと決心した矢先に轟音が聞こえ見上げてみたら301号機のハイレートクライム。まさか301号機もやってくれるとは。
頑張って三井山に戻っておけば良かったと後悔してもあとの祭り。しっかりとお腹を撮影させていただきました。
着陸は空の森運動公園より少し遠めの朝日憩いの広場で撮影。ここにも数人のマニア達が集っていました。
16時20分。雲がかかりとろ火で少し残念ではありましたがF2にエスコートされスペマの301号機がやってきた。
今日はこれで思い残す事はありません。他に撮影出来そうな景色はないものかと広場を離れて少し散策してみよう。
と、途中で600mm級の単焦点の大砲レンズを抱えたオッサンが走っている。「なんかあるんすか」と尋ねたら「ファントムが戻ってくる!!もう来るよ!!!」と教えてくださった。
京都へ帰投のつもりが自分もカメラを抱えてオッサンと必死で広場まで走り続けます。
陽が完全に雲に隠れてどうって事のない側面写真しか撮影出来ませんでしたがシャッターを押し続けてしまうのは悲しいかな。
時刻は16時30分。これにて初の岐阜基地、各務原飛行場撮影紀は終了です。
今回の撮影は近場かつ8時半から16時半と8時間の撮影行動で短時間で済みました。移動の往復4時間を入れても12時間で済む。
また来れる時に来たいですが飛ぶか飛ばないかは来てからしかわからいのが辛いところですね。
そういえば憩いの広場でファントムを待っていたら散歩をしているお爺ちゃんが「何を待ってるの」と聞いてきました。
ファントムですと答えたら「あいつのエンジンはうるさくって困るんだよ。あいつのエンジンは艦載機用でターボファンエンジンだから他のと少し違うんだ」etcと色々解説してくださる。
聞けば旧技研本部(防衛省技術研究本部)の技官をされていてミサイル関係に関わっていたと。
T4のエンジンも石川島播磨重工業(IHI)に持ち込んで作らせたとか立川の研究所で燃焼実験を朝7時から夜7時までやっていたとか。
機密を知り過ぎているから外国旅行は禁止されていたけどクビになってすぐに12日間中国を旅したそうな。
軍人から下層市民までありとあらゆる人と飯を食って分かった事があるらしい。「日本は中国に勝てる」
彼はそう言い残して笑いながら肩を叩いて歩き去っていきました。犬も歩けば棒に当たると言いますがなんとやら(苦笑)
0 件のコメント:
コメントを投稿