2019年8月16日金曜日

【京都五山の送り火 2019】 19’8/16

今年もお盆の季節がやってきました。

京都のお盆と言えば「五山の送り火」。間違っても「大文字焼き」なんて言ってはあきません。
昨年は豪雨でほとんど火が点かなかった五山の送り火でしたが今年の天気は大丈夫。

「大」に注目してしまいますがここは地元の「法」をじっくり見ましょう。

大と言えば如意ヶ嶽が見る場所も多く有名なのは皆さん御承知です。
出町橋からの風景は新聞の記事でもおなじみ。
まだ訪ねた事のない出町橋から見てみたいものですがそんな人ごみに戦いを挑む勇気はありません。
ちょうど18時前に帰宅途中で出町柳のあたりを通りますがいつもよか人が多い。余計にやめておこうという気持ちになります。

「法」をすっきりと撮影出来る場所ってなかなかありません。
住宅街裏の東山にあり高度も低く色々な物が遮ります。
が、意外な所からクリアに見えるものであり犬の散歩をしていたら高野川の蓼倉橋、御薗橋から川面と絡めて綺麗に見える事を発見。
結構な距離があるので200mm以上の望遠が必要となりますが。

20時から順次点火されますのでチャリで19時前に第一候補の蓼倉橋に到着。
人道橋であり狭いので邪魔にならないように立てようと思ってはいましたがお巡りさんが既にスタンバイ。
軽く挨拶して三脚良いですかと聞いてみると邪魔にならないようにとのお達し。
最近の撮影地は三脚絡みのトラブルが多いので第一関門クリアかと思いましたが橋の上で停留するのは危ないのでやはりやめて欲しいとのお達しが。
まあ立ち止まらないと見えにくいのでみんな立ち止まりますけどねって言うくらいなら三脚でも初めの3分くらいで掃けるから許してくださいよとも思いましたが大人しく引き下がります。
あちらさんもお仕事で言いたくもない事を言ってはるのですから言うことを聞きます。

蓼倉橋が良いなと思ったのは望遠で切り取ればマンションや橋の街灯を削れるから。
フルサイズ200mmでこんな感じで橋の上の街灯も法には被りません。



が、停留禁止って事で橋を後にして高野川左岸からの撮影に切り替えますが数m高さが下がると見事に街灯が被ります。
暗くなれば余計に街灯の灯りが目立ちます。だいたい310mmくらいでこんな感じ。



フル装備でやってきて移動するのが面倒でここで良いかと思いましたがやっぱり街灯が気になる。
って事で開始30分前にして移動を開始。近づくとマンションや民家がやかましいけど北上します。
と、そういえば元職場の先輩がこちら方面に引っ越してきてマンションの5階くらいに住んでいたのを思い出します。
突撃お宅訪問でベランダから撮影出来るかもと期待をして電話。
すると「見えるけど・・・。お客さんがたくさんきていて・・・。」と。
僕もお客さんにしてもらえないかなと期待しましたが沈黙の時が流れます。

こりゃお呼びでないと察してお別れのお言葉を述べて電話を切ります。悲しい・・・。

汗だくになりながらチャリと機材を押すのは辛い。家に戻ってチャリを置いて出直しますがもう時間がない。
橋という橋にはお巡りさんが配置されており三脚を立てるのは難しそう。

結局いつも散歩で通っているところで妥協。見れないより生で見る方が良い。
タイヤ館や電線、信号が入り込みますがこれもまた一風景。



定刻の20時05分に一気に点灯し法の字が燃え上げります。
うん。こうして間近でのんびり見るのも良いものです。



帰るついでに「妙」もチラ見。
妙よりも左大文字を北大路通と絡めて撮ろうと思っていたので北大路通まで急ぎます。
途中の通りの西を見ると既に左大文字が燃え盛っています。
北山通⇒北大路通まで10分以上歩いて撮影地の京都生協前に到着しましたがここも人が多く看板を交わすための超望遠+ローアン等不可の状況です。
手早くセットして数枚撮影して撤収。トリミングの術で看板を削ぎ落しています。



こちらが違うタイミングの元画像ですがごっそり削っているのがわかります。



ちなみに去年はこの豪雨の中でよく決行したなと皆さんも思われたことでしょうが一昨年17年は良い天気でした。
以前にupしていますが元職場の8階から撮影し京の街に浮かび上がる「大」「妙法」がありました。





あーだこーだと相変わらず文句が多い自分でありましたが帰り際にお婆ちゃんが
「こんな近くで見れただけでもう十分ですわ。」と言っているのが聞こえ、また心が洗われた気持ちになりました。

遠くから何個もの送り火を見るも良し、近場で接近戦も良し。
来年は何処から見て御先祖様をお送りしましょうか。



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