2025年12月21日日曜日

【比良山系 見極められ山行備忘録】

ひょんなことからご飯やさんを通じての知り合いから入会を勧められた山岳会。
雪山山行への技術習得が目的でもあり雪山山行への参加を希望したところ参加できるかどうかの見極めが必要との事。その見極めの為に比良山系へ登りませんかとメンバーに誘われ日曜日に行ってきました比良山系に。



この日のリーダーは一回り以上年下のまだ33歳で血気盛んなお年頃。自分とは異なりストイックに山行に向けて日々鍛錬されています。そんな彼との二人山行ですからいつものひでさん大将とのお気楽登山と異なり緊張します。
集合時間は烏丸御池に7時でありこちらも時間厳守で遅刻する訳にはいきません。雨だしこんな天気の悪い中なら通常登山なら中止ですが彼は関係なく行くそうなので見極めを受ける立場としては行きます。はい。

11月にWRXはドナドナしてしまったので車なし子状態であり拾っていただき湖西道路から比良山登山口へ向かいます。滋賀の山にはあまり愛着がなく葛川からの武奈ヶ岳ピストンしか普段はしておらず湖西から登るのは初です。
彼はミリタリー系とオールドスタイルが好きらしくて風貌からもノーマル登山者ではない雰囲気を醸し出していますので更に緊張してきます。



今回は獲得標高1400m越えから2000m越えまで色々なプランを練ってこられておりその時の状態をみながら決めますとの事。
8時から登頂開始もいきなり通常の登山道から異なるバリエーションルートを雨の中進む事になり内心えらいこっちゃとなりました。



常満岳→南比良岳→烏谷岳と一気に登って烏谷岳は2時間20分経過し10時20分頃。少し逸れて比良岳に寄るか寄るまいかの相談がありましたが見極めを受けている以上は受けて立ちます。普段なら150%天気も悪いしもうええですわとなりますが行くならお供しますというスタイルです。
往復50分弱かけて比良岳に行ってきましたが比良山系と銘打たれている山とは思えないあっけない山頂と風景に拍子抜け。なんかしょぼいなと思わず口に出てしまいましたが彼からは「せっかく登ったんです。良い山じゃないですか」と諭されて我に返ります。そうです、山に登らせてもらっている感謝を忘れてはいけません。反省。



再び比良岳から烏谷岳に戻りそこから摺鉢山へと進み摺鉢山から400mくらい下ってからの登り返しでコヤマノ岳を目指しますが13時を過ぎると流石に空腹が。いつものお気楽登山ならとっくに昼飯休憩になっています。
のんびり昼飯食わせてくれるのかなと淡い期待をしていましたが昼食時間は考えていないと。行動食を摂りながら時間厳守で先を急ぐスタイルのようでこれがまたいつものお気楽登山と異なり精神的に地味に効く。マジかと内心思いながらも見極められている以上は狼狽える事なかれ。が、やはり行動食だけ食い続けながら登っても腹は減ります。腹減ったので僕は昼飯食います宣言をしたら承認され平坦な地点で昼食休憩となりました。この日の昼食はヤマ専ボトルにお湯を入れてのカレー飯。時刻は13時20分過ぎですが出発は13時35分と言われて焦る。カレー飯、お湯を入れて5分待ってそこからかき混ぜるから結構時間がかかるし正直マジかと思ったけど見極められている以上は時間内にカレー飯を腹に流し込みます。

コヤマノ岳には6時間経過の14時頃に到着。武奈ヶ岳まで寄ったら時間的にも体力的にも厳しそうとの事でしたがここも見極めを受けている身分ですから行かれるならついて行きますと受けて立ちます。はい。



悪天候とマイナールートという事もありここまで誰一人登山者に会いませんでしたが流石に武奈ヶ岳には誰かいそう。山頂に近付くにつれてやかましい叫び声が聞こえます。迷惑な登山者やと思いましたがスニーカーとスエットで金髪というヤンキーセダンに乗ってそうなまさにヤンキーくん達が山頂で凍えて叫んでいました。山を舐めてるとしか思えない人達でしたが知識がないだけでしょう。見た目とは異なり礼儀正しいある意味純粋な少年たちでした。お互い記念撮影をしあって彼らは凍えながら葛川へと下山していきました。勿論33歳の真面目な彼からは山岳装備等の指導をされていましたが。



14時30分頃に武奈ヶ岳まで来たのでもう見極めは終了であとは下山だけやろうと安堵していたらはるか彼方に見える電波塔(赤丸地点)を指してあそこまで行ってみないかと。登り切った後に再び下って登り返すのをなんとも思わない人になりたいらしい。いやいやいやちょっと待て。目的地があるなら下っての登り返しは耐えられるけどわざわざ敢えてまた目的地を設定して行くのって正直どうなのよと思ったけど見極めを受けている立場であり受けて立ちましょう。はい。



1214mの武奈ヶ岳山頂から300mほど下って再びそこから130m程の登り返しをしてカラ岳1030mに到着。登り始めて8時間弱の15時45分の到着でした。高みを目指すストイックな33歳はある意味御立派ですが少し生き辛そう。気楽に生きられないと言っていたけどしんどい思いだけは山登りだけにして普段はもっと気楽に生きていきましょうやとアドバイス。自分も若いけど彼もまだまだ若いなーと思いながらの見極め登山になりました。



ヘッデンを使わずに下山する事が出来ました。精神的にも肉体的にもハードな山行となりましたがこういう山椒がピリリと効いたような登山もたまには良い・・・かもしれません。また一つ勉強させていただきました。本当にありがとうございました。



帰りは高速を使って長岡京まで帰られるそうなので京都東IC近くの京阪京津線追分駅で降ろしてもらい解散となりました。車出しから見極め業務までありがとうお疲れ様です。


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