2025年7月1日火曜日

【霊峰白山登頂備忘録】 25'6/28-29

6/8に弾丸鳥海山単独行をしてしまいましたが6/28に白山登頂が予定されていました。
頭は鳥海山一色だったので登頂後は頭は空っぽで過ごしていたので直前まで白山の事を全く考えておらず。
登山計画はひでさんと大将が練り練りしてくれていたのでとりあえず6/28土曜日の午前3時にひでさんと京都出発、栗東IC横のコインパで午前4時に大将と合流して石川県は別当出合登山口から7時から登頂開始という予定。



午前3時にお迎えの予定でしたがひでさんは出発に手間取り30分遅れの03時30分頃に到着。ダッシュで行けば栗東ICには4時過ぎには着くだろうと取り敢えず出発。今回は季節的に夏山やろうと誰もグループラインで白山登山の準備に関して触れていなかったけどふと鳥海山が雪まみれだった話をしながら向かっていたのでふと気になり今更ながら白山の山行記を見てみたら1週前の山行記が冬装備で登っている人もおるがな。
小生はもしもに備えて夏山でもウインドブレーカーや防寒着を持ち歩いていますがひでさんはぺらんぺらんのTシャツ一枚で今回はウインドブレーカーもお忘れになっていた。
さすがにやばいとなりサイコロ振出しに戻る。再びひでさんの家に戻りチェスパやダウンなどしこたま詰め込んで再出発となりました。
出だしで1時間遅れですがきっと大将も以前のように分岐を間違えまくって遅刻してくるでしょうと話していたら4時に着きますと連絡が。非常にばつが悪かったですが1時間遅れますと連絡して栗東でお寝んねしておいてもらいます。



4時出発の予定が5時になってしまいました。白山はこれからハイシーズンのようですが前日の山行記を見ても朝5時過ぎの時点で別当出合の駐車場は上下ともに満車とありましたので土曜日の今日は絶対にもう無理です。なんやかんやで07時30分過ぎには到着しましたが駐車場からはみ出た車たちが縦列駐車をなしています。合間に停める事が出来ましたがかなり下の方まで駐車が続いており白山人気は凄い。



8時に別当出合登山口に到着し登頂開始。登山口からすぐに反時計回りの砂防新道、時計回りの観光新道という選択肢。今回は砂防新道周りで進んでいきます。



中飯場には9時に到着して小休憩を取りますが急登が続いてかなりしんどい。次なるチェックポイントの甚之助避難小屋を目指しますが雪渓が所々にあり真夏のような日照りでもまだまだ多くの雪が残っています。チェスパも持参しましたが装着するのも手間でありつけずに登り続けます。



甚之助避難小屋には10時過ぎに一人で到着。ひでさんは今回はちびっこ同伴での登山なので各々マイペースに登頂していますので今回の登山も単独行に近い様相を呈していました。多くの人で賑わう小屋で少しばかし休息しひでさん達が到着したら大将と共にお先に再スタート。



なかなかハードは白山。標高とかコースとか無知のまま来てしまったけどかなりしんどい。鳥海山単独行したんだから余裕でしょと振られるけど正直鳥海山の比ではない。急登を登り続け振り返れば小屋と別山が綺麗に見えましたが景色は良い。



ちらちら咲き始めている高山植物を眺めながらひいこら登っていくとチェスパ装着した方が良いかもとあった雪渓が近づいてきました。
確かに滑り落ちたら這い上がれなさそう。




せっかく持ってきたチェスパですので安全を担保する為にも装着すべきでしたが暑さで装着する元気もなく怒られるかもしれませんが結局装着せずにトラバース。写真では伝わらないけど斜度もきつくてバランス崩したらおしまいです。



急登が延々と続くのが白山みたい。高山植物と青空のコントラストが美しいなーとたまに上を見上げるけどほとんど目の前の地面しか見る余裕しかありません。急登をひたすら登ると11時20分頃に黒ボコ岩に到着。多くの人が眼下に広がる雪渓と別山を眺めながら休憩していました。進行方向をみたら白山山頂が見えてようやくゴールが近づいてきた感じがします。




黒ボコ岩での小休止をして先に進みますが雪原が広がっておりその先に白山御前峰が待っています。




平坦な道をしばし堪能したら室堂に向けての再び登りが始まりますが黒ボコ岩から登る事30分ちょいで室堂に到着です。
それにしても立派です。正直かなり限界にきていたので室堂の涼しい室内でまた休憩を取ってしまいました。今回はかなりのんびりペースです。



小休止を終えて鳥居を潜り右手に進むと登山道が続いています。ここからラストスパートで登り切ったら御前峰が待っています。



最後の力を振り絞りひいこら登れば石垣のような構造物が見えて元気100倍。最後はたたたと駆けあがり登る事4時間30分で白山奥宮に一礼。




その先に白山山頂の御前峰2702mがありご対面。白山は富士山、立山と並ぶ日本三霊山の一つで非常に神聖な山であり感無量です。
立ち入り禁止の剣ヶ峰と大汝峰と御前峰の三峰が白山山頂を成すらしく大将曰くこの3つを巡らないと白山に登ったとは言えないらしい?



山頂で大将と昼飯を摂りますがひでさんとちびっこはまだ室堂手前であり昼食後にお池巡りに行ってみます。
御前峰からは紺屋ヶ池と剣ヶ峰、大汝峰が見えていますがまずは紺屋ヶ池の方へ降りていきます。



紺屋ヶ池から翠ヶ池へと向かいますが雪と剣ヶ峰と翠色の池とのコントラストが美しい。



翠ヶ池からは血の池を経由して雪渓を横切って再び室堂に戻りひでさんと合流となりました。



室堂で大将が持参のヤカンとバーナーでブルマンコーヒーを淹れてくださりましたが疲れた身体に沁みわたり過去一レベルに美味いコーヒーで感動。コーヒーと捕食で少し元気が回復して下山を開始します。黒ボコ岩が観光新道、砂防新道の合流点であり下山は来た道の砂防新道ではなく観光新道から下山。来た時は人で溢れていた黒ボコ岩でしたが帰りは人が全然おらんかったので岩と別山と記念撮影。




観光新道へ入りしばし高山植物と別山を眺めながらのんびりと下っていきます。観光新道の方が景色が良いらしいけど確かに良い。キンポウゲが多く咲いていましたがニッコウキスゲはまだパラパラであり来週くらいが見ごろなんでしょうか。



途中にハクサンチドリや白山のシンボルと言われるクロユリがあったりと美しいですが道は下へ行くほどかなり険しさを増してきます。



殿ヶ池避難小屋辺りまで雪渓越えも続きましたがガスってきました。途中でブロッケン現象もみる事ができましたがいよいよ道も悪く急な下りの連続で膝が悲鳴をあげとる。



かなり荒れた登山道が続きましたが下山開始から2時間30分で別当坂分岐に到着。この時点で17時を回っておりここから更に1時間10分かかるので下山は18時を回ってしまいます。ひでさんが宿に連絡をして大丈夫との事であり3355各々のペースで下山を続けますが別当坂分岐からが更なる悪路で疲労困憊となりました。



半端ない発汗と疲労困憊で鳥海山の数倍しんどかった白山でしたが登頂開始から約10時間後に無事別当出合登山口に下山となりました。大汝峰まで登る体力も時間もありませんでしたがもう一度登れと言われても無理と言いたくなるしんどさでした。個人的には。



単独ならこのまま車で直帰というノリでしたがこの日は白山温泉の永井旅館にお泊りして翌日のんびり帰宅です。宿は一ノ瀬ビジターセンターの前にあり源泉かけ流しで建物は歴史がありますが清掃も行き届いた素晴らしい宿でした。




こちらの旅館のHPには白山登頂の攻略や見どころが載っており一般的には砂防新道周りが多いみたいだけど登り始めの体力のある元気なうちに観光新道から登るのが良いとの事でした。あの悪路急登を登れるのか果たして自信はないけどもしものもしも大汝峰を目指す事があるならそうしてみるか。寝ずに京都から夜な夜なやってきたから疲れていたのかもしれず永井旅館に泊まって早朝登るならいけるかもしれません。





これも来てから知ったのですが土日に別当出合まで車で行けるのは今週までだったようでハイシーズンの7月の土日はここ、一ノ瀬までしか車で来れずシャトルバスに乗り換えて登山口まで向かうそうな。560台の駐車スペースがありシャトルバスの始発まで休憩できるような立派な休憩所も整備されていました。でもピークの時は入りきれない人で溢れる事でしょう多分。

とにかく誰も怪我とかする事なく今回の白山登頂は無事に終了しました。素敵な山でしたが本当にしんどい霊峰でした。


おしまい



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