2025年2月5日水曜日

【惜別 T4ドクターイエロー】

JR東海のドクターイエローT4編成が引退しました。
特に新幹線撮影にそこまで執着もなくドクターイエローにもそこまで愛着があったわけではありませんが多くの人達に幸せな気持ちを届けてくれていたドクターイエロー。
スジとかが予想され調べたら見る事が出来るようになりましたがたまたま見かけたら嬉しい気持ちになっていた自分がいたのも事実。そんなドクターイエローも25年間走り続けて引退との報が流れ最後の姿を目に焼き付けようと最終下りのぞみ検測を少しばかし撮影してきました。
4984A 山陽新幹線 相生-岡山(21年2月17日)



走行シーンをまともに撮影したのは21年2月17日の大津トンネル西以来。日本の風景と言えば富士山であり富士山と絡めて撮りたくなりますが1月24日の下り体験乗車日は武奈ヶ岳登山の約束があり不可。下り列車を撮るとしたら廃回列車を除いたら最終のぞみ検測の1月28日しかありません。因みに1月24日の下り体験乗車の後の上り体験乗車は1月26日の夜に東京へ戻っていきましたが夜勤中であり職場内から望遠レンズで流し撮りしてお見送り。
7880A 東海道新幹線 新大阪-京都



1月28日はど平日ですが天気は悪くなさそうであり富士山と撮るべく有給申請をして京都駅08時01分発ののぞみ210号で名古屋まで行き名古屋からこだま706号に乗り継いで新富士まで移動します。



京都は晴れていたけど途中の滋賀や愛知はドン曇りであり新富士まで片道10680円もかけて行って富士山が雲の中だったら洒落にならんとやきもきしましたが静岡県内に入り東に行くほど青空が広がっており不安は少しずつ解消。が、山の天気はころころ変わるので最後まで安堵できません。



京都から2時間以上かけて新富士に到着。のぞみならもうほぼ東京に着いてる時間やがなと思いましたがやはりこだま号はのんびり旅です。
青空の広がる新富士で富士川河川敷に移動する為だけにオリックスレンタカーを手配していましたがインバウンドで外人が利用しまくって車が足りず当初予約していた軽自動車からコンパクトカーに変わっていた。富士山目当てで静岡県も外人だらけのようです。
駅前レンタから富士川河川敷まで10分弱ですぐに到着しますが初めての地であり何処からアクセスするのかよくわかりません。少し迷いましたが鉄橋下に駐車してそこから河川敷に降りるのが正解のようで通過2時間前でしたがなんとか高架下の駐車スペースを確保して河川敷に移動してみます。



何ヶ所か撮影スポットはあるようですがトラス橋の下に富士山を入れる構図が人気のようで既に場所は埋まっています。
ドクターイエローの撮影後に空いたのでここから撮影してみたらこんな感じ。
511A ひかり511号 東海道新幹線 新富士-静岡



こちらのスポットは満員御礼でしたので入水して川の中から撮影するスポットに備えて長靴を持参しての参戦でしたが入水スポットにも多くの人が既に構えており結局トラス下スポットと入水スポットの中間点の河川敷からのんびり撮影する事にします。中間点ですが出来るだけ川を絡めて撮りたかったので長靴に履き替えて水面寄りで構えます。



通過2時間前は雲も多く山頂が見えたり見えなかったり。雲がかかってても良いからとにかく最低限山頂だけは出てくれと祈りながら待ちます。




時が経つほどに雲は晴れていき稜線もしっかりと見えるようになってきました。あと10分で通過という時刻まできましたがこのままなら勝てる。周りの関東鉄のオッサンとそんな話をして本番を待ちますが後方でドボン!という音がして振り返るとフィルムカメラを川の中で構えていておじいちゃんが電話で目を離している間に三脚が傾いてカメラが水没しているではありませんか。おじいちゃんは急いでカメラを引き上げ、被っていた帽子でカメラを必死にふいているけどその帽子も直前に水没しており濡れたものを濡れたもので拭いていて拭けていない状態。声をかけるのも気の毒過ぎたけど手持ちのタオルを差し上げるので使ってくださいと渡します。その後が気になるので振り返ってどうなったか確認したかったけどあまりじろじろ見るのもアレなので目の前の鉄橋に集中します。
稜線に球状の雲が直前に湧きましたが概ね晴の状態で定刻に黄色先生が登場。アップと引きで最後の雄姿を目に焼き付けました。
4585A のぞみ検測 923形T4編成




窓には「ありがとうT4」等の装飾が施されています。現場の方達も色々な思いがあっての事でしょう。
撮影後に入水組の方を振り返って見てみたら河川敷に明後日の方向を向いた銀塩カメラと手渡したタオルが落ちているのが右隅に見えます。やはりカメラは死亡して撮影出来ていなかったみたいで残念無念。声をかけるのもつらかったけどおじいちゃんは「ありがとな」と御礼を言って立ち去って行かれた。



天気が読めず一か八かの撮影でしたが富士山と黄色先生を絡めて撮る事が出来ました。この後はトラス橋下のスポットで何枚か撮影して京都で18時過ぎに所用がありましたのですぐに戻ります。



トラス橋下はこんな感じでかなりの車を停める事が出来ますがこの地をまた訪ねる事はあるのだろうか。そう思いながら別れを告げレンタ返却まで30分ばかり余裕があるので富士駅西側の商店街と富士山を絡めて見れる富士本町通に立ち寄ります。



富士駅前を散策して再び新富士駅前でレンタカーを返却し新富士15時08分発のこだま731号に乗り込み京都駅には17時15分着での帰京となりました。
富士山が眼前に広がる迫力が富士市にはあり新幹線撮影だけでなく街散策をしてみたいものですね。
翌日1月29日が最終上り検測で京都駅には15時30分過ぎにやってきますが勤務中。何も用事がなければ屋上から撮ろうと思いカメラを持参しておりましたがタイミング良く何もなかったので記念に1枚。声がするので下の階を見てみたら事務のお姉さんたちも携帯を構えて見送られていました。それくらいみんなから愛されていた列車なんだなと改めて思うと共に別れに対しての一抹の寂しさも感じました。
4984A のぞみ検測 923形T4編成 東海道新幹線 新大阪-京都



最近非鉄の日々が続いていますがまたのんびりと撮影に行きたいものですが何処も鉄が湧いていざこざも多そうで今後も非鉄が続きそうです。
富士川では大きなトラブルはありませんでしたが横に入り込んできた学生さんがぐいぐいと寄ってきてダウンジャケットが画角に被ると指摘したら舌打ちされたのが残念と言えば残念でした。まあ、自分も至らぬ点が多々ありますので己を戒めて生きるべし。

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