2023年11月27日月曜日

【蝶ヶ岳登頂+大糸線探訪備忘録】 23'11/25-26

冬山登山の講釈を受けたく栃木に移住したたくみくんに連絡。
11/25-26という日程は決まり北アルプスは爺ヶ岳への日帰りプランが用意されました。
しかしながら寒波到来で北アルプスでも立山寄りにある爺ヶ岳は新雪が深く登頂はしんどそうという事で南寄りの蝶ヶ岳へと行き先が変更になりました。


爺ヶ岳、蝶ヶ岳、聞いた事ありません。百名山以外ほとんど知らないので玄人さんお勧めの山をこうして知っていくというのも楽しみの一つ。蝶ヶ岳は危険個所も少なく北アルプス初心者にお勧めで登りやすい山と書かれていたので今回は楽勝easyモードと勝手に思い込んでしまいました。
今回は三股駐車場に午前4時集合の5時入山予定。いつもなら自宅で仮眠をとって4時着予定で出発でしたが今回から寝ずに出発して現地車中泊に切り替えます。と言っても家に帰ってしまうとちまちまと家事をしたりでなんやかんや時間が押して21時過ぎの出発となりました。それでも京都から三股登山口駐車場まで5時間強なので2時半には到着出来そう。名神京都東ICから小牧JCT、中央道へひた走りますが恵那付近で睡魔に勝てず中央道坐光寺PAで仮眠。1時頃でしたので20分ばかりと思ったら寝落ちして気付いたら2時を回っていた。その後は岡谷JCTから長野道に入り安曇野ICで降りて山道を走り三股登山口駐車場には4時前に到着。朝食を摂っていたらたくみくん軍団が栃木から到着したけど彼らは朝鍋をしてカーボローディングするらしい。こっちはまだまだ寝不足で4時半まで車内で仮眠しようとしたけど一瞬で寝落ちするくらい睡眠不足が来ているけどこの先大丈夫か。

真っ暗なので自己紹介も程々に登山届を記入して入山しますがたくみくんからパッキングの手ほどきを受けたりして結局05時15分過ぎからの入山になりました。



ヘッデンを装着して日の出前の真っ暗な中を登っていきますが登山口から1kmの地点にGoogle mapとかで目にしていた「ゴジラの木」がありました。ここから山頂のヒュッテまで5.4kmとの事であり実際はそこまでしんどくなさそうにも思える。日の出は6時半頃であり空も白みつつありますが樹林帯をひた進みます




のんびりペースで先導してくれるので疲労も少なく登り始めて2時間ちょっとの07時20分過ぎには「まめうち平」で小休憩。



ひたすら樹林帯を進んでいますが青空が全く見えん。このまま登っても真っ白で何も見えんかったら洒落にならんと思いながらも進みますがこの日の行動予定は11時間との事。5時から登ったら5+11は16であり、下山は16時。どう考えても昼食とか必要に決まっているけど何故か蝶ヶ岳は楽勝easyモードと勘違いして小学生でも出来る計算を間違え昼食は下山後と勘違いして行動食を持ってきただけという愚行を犯していました。行動食もアミノ酸やクエン酸を含んだ疲労回復に必要な物が乏しくこちらもミスっていたのが痛恨。自分以外は30歳、26歳、26歳とヤングなパーティーでしたが各々しっかりと準備されており行動食として駄菓子でおなじみの「ビッグカツ」と「アミノバイタル ガッツギア」の2種を自分も次回からは用意しようと勉強させてもらいました。



途中からアイゼンを装着してガスの中を歩き続けていたけど10時くらいには陽がさしている場所もありガスも薄くなってきています。これはもしやもしやと期待に胸を膨らませて進むと青空が見えてきました。新雪が多く先頭のたくみくんがラッセルしながら登る箇所も多々あり疲労も溜まりますが山頂の景色が期待出来そう。



ラストのこの急登を登り切ったら稜線らしい、振り返ると今まで我らがその中に居たという雲海が広がっていました。





森林限界を越えハイマツエリアまで来たら蝶ヶ岳ヒュッテとお隣の百名山の一つ、常念岳が目に飛び込んできました。時刻は11時30分、入山して約6時間ちょい経過です。



そしてヒュッテまで来ると西側に穂高連峰が目に飛び込んで来ました。槍ヶ岳、大キレット、涸沢カール、北穂高、奥穂高、西穂高と見事な山容が目の前に広がっています。





左手、南の方を見ると左から御嶽山、乗鞍岳、焼岳という火山群も広がっていました。



強風が吹き荒んでおり記念撮影も程々に解放されている冬季避難小屋で昼食タイム。サーモスの山専用ボトルが良いと勧められて購入し熱湯を持ってきていたけど昼食を摂るつもりがなかったのでカップ麺は京都でお留守番。単なる1kgの錘でしかなくなっており自分でもなんでこんな行動をしているのか理解に苦しんだけどとりあえずおさ湯でも身体はあったまるのですすって行動食を摂取して昼食は終了。



昼食後も山頂付近をふらついて13時前に再び登山口目指して下山を開始します。




再び雲海の中に入りガスの中を進みまめうち平には14時20分、登山口から1km地点のゴジラの木には15時20分頃、行動開始して約10時間で戻り最終的に登山口にはちょうど11時間ちょっと経過の16時過ぎに到着して今回の登山は無事に終了となりました。




あとは温泉入ってみんなでご飯と行きたい所でしたがこの日の宿はここから更に1時間以上北上した白馬に宿をとっており温泉とご飯をするとチェックインがかなり遅くなってしまいます。温泉付きの宿を取った以上は寝るだけで終わるのは避けるべくたくみくん軍団とは駐車場でお別れして白馬を目指して北上を続けますが低血糖で死にそう。次回からは行動食と昼食を組みなおして持ち込むと誓ったけどまずは目の前の低血糖をなんとかせなあきません。安曇野や白馬は観光地でもあり沿道にはパラパラと小ジャレた雰囲気のお店がありますが17時頃からやっている所は少ない。と、昭和な雰囲気が全開の自分的にはしっくりくる蕎麦屋が目に飛び込んで来た。開店は17時でありあと数分待ったら店に入れます。



温泉付の蕎麦屋さんのようですが今は温泉は閉めているみたいで何人かのお客さんはお風呂を断られていました。開店と同時に地元客らしく人たちや家族が来ており落ち着いた雰囲気です。取り合えず天ぷら蕎麦1450円也を注文したけど蕎麦だけで足りるわけがないのでライス330円也も注文。



ライスで330円ってええ値するなと思ったけどとりあえず低血糖発作からは回避できました。一人寂しく10分でがっついて店を出て再び白馬の宿に向かいますが到着したら温泉に入ってばたんきゅー。
なんでわざわざ白馬に宿を取ったかというと当初は白馬近くの爺ヶ岳のつもりだったこともありますがせっかくここまで来たのですから信濃森上の白馬連峰バックの撮影地を訪ねたかったからです。ぶっちゃけ下山して風呂して飯して仮眠を取りながら土曜日の間に帰宅でも良かったのですが泊まって撮り鉄を考えておりました。


day2
日曜日の朝の白馬は晴れていました。宿をチェックアウトして信濃森上-白馬大池のメジャー撮影地を訪ねますが立ち位置に悩みます。望遠で圧縮も良し、広角で田畑と絡めるも良し。田植えの季節なら水田と絡めて広角と思いましたが初めての今回は望遠で圧縮気味に撮影してみようと引いて構えます。



10時過ぎの上り列車を見送り11時27分頃に南小谷行の5329Mが通過していきますが下草がうるさいので少し構図を変えて本番のあずさ5号の通過を待ちます。ここまでやってきて撮影チャンスは11時45分過ぎに通過するあずさ5号の1回ぽっきりというのが辛すぎる所です。
5329M JR東日本 大糸線 信濃森上-白馬大池 



ここからはネット上に愚痴をこぼす読み苦しい文章が続きますので適当にスルーしてもらえたらと思います。
構図を整えてあとは通過を待つだけとなりましたが直前に富山ナンバーのoutbackがUターンして戻ってきました。同業っぽい感じで見ていたら目の前で構えだした。目も合ってこちらの存在に気付いていて目の前で構えるという神経に我が目を疑ってしまった。



鉄道撮影の不文律のルールとして先に来て居た人の画角に入らないようにするという暗黙のルールがあると認識しています。鉄道撮影にしろ風景撮影にしろ自分の画角に入られるのは誰しも嫌でありそうならないようにお互い気を遣うのがマナーでもあると思います。
流石に直前に目の前で構えられたら黙っている事は出来ずに画角に入るので移動をお願いしましたが「俺らはいつもここで撮っている」「俺らをどかす法律なんてない」「あんたがこっちに来て撮ったらいい」と全くもって会話にならん。齢、60か70越えのおじいさんでしょうか。思わず自己中心的思考回路で老害にしか見えませんよと言ってしまったが「ああそうだよ老害だよ」と開き直る始末で話し合いの余地なし。こんな老人の為に社会保障費が使われるのかと思うと納税するのがやるせん。と、いつもの職業病的思考回路が頭を過ったけどあずさ5号の通過まであと少ししかありません。よくtwitterで撮り鉄罵声大会が動画でupされたりトラブルの様子をupする人が居るけどその気持ち、わからんでもない。
京都まで6時間くらいかかる場所にまで来て1日1本だけの撮影チャンスを台無しにされてこのやり場のない怒りと老害とのやり取り動画をネットにさらして共感を得て救われたくもなる。でもそれは単なる私刑であり理由はどうであれ自分が逆の立場でそんな事をされたら嫌であり勿論やりません。
まあ、単なる鉄道撮影だけで何をそんな揉めてると言われたらそれまでです。でも法律論抜きでの社会的道徳やマナーというものはあってしかりだと思う訳であり悲しい訳であります。「俺らをどかす法律論なんてない」と言っていたど立ち入っている田畑の人からしたら既に不法侵入で大多数の撮り鉄が厳密には法律違反してるんちゃうんけとも思いましたが怒りを押し殺しながらあずさ5号を撮影して今回の旅は後味の超悪い幕切れとなりました。
5M 特急あずさ5号



まあ、どっちから撮っても大して変わらん平凡な写真やないかと突っ込まれたらそれでおしまいなのですが水田の石垣ともっとサイドを強調して撮りたかった訳でして・・・。
色々な事情がある訳であり話し合いが成立せずに一方的に法律論だけを振りかざしてくる人達には疲れます。



今回の走行距離は約850kmでした。
おしまい






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