東京まで行くなら潰れた土日を取り戻すべく月火をお休みにしたそうな。
そして何故か関係ない自分も巻き込まれ、せっかく東京まで行くなら帰りに富士山に登りませんかとなり急遽静岡集合で登ってきました富士山に。当初は北アルプス縦走組の大将、ひでさん、自分の3人を予定していましたが大将は仕事で来られず今回はのぞみさんが参加しこの3人で登る事に。
富士山は見る分には美しくて申し分なさ過ぎるけど正直登る気はゼロ。
「富士山は登るもんやなくてみるもんや」とはよく聞くけどまさにそう思う。昨今のインバウンドで外国人も殺到していて観光登山的な事も問題視されているから余計に登る気がしていませんでした。観光登山客が殺到しモラルのない人達も多い中で登るのに渋滞とかあり得ん。
富士山の山開きは山梨側と静岡側で異なりますが7月初旬から9月10日まで。別に閉山しても小屋が開いていないだけで自己責任で登頂可能ですがオーラスの9月9日に滑り込みでの登頂となりました。
行程としては8日日曜日に京都から新幹線で三島まで行き東海道線に乗り換え三島駅隣の沼津駅へ。沼津駅で御殿場線に乗り換え御殿場駅前の東横インに宿泊。
レンタカーで午前4時に御殿場口登山口に向かい登り9時間、下り3時間の12時間で16時に下山という予定。
富士山には4つの登山道があり山梨側は吉田の1ルート、静岡側は富士宮、須走、御殿場の3ルート。お手軽登山が可能な吉田と富士宮に人が殺到して渋滞が起こっているようですが山梨側は入山規制を開始しており例年より登山客は若干少なくなった模様。でも御殿場以外はアクセスがシャトルバスに限られ登れる時間に制約があります。その点、御殿場ルートは24時間登山口にマイカーでアクセス可能という事もあり今回は御殿場ルートとなりましたが4つのルートで最も低い標高からの最も長い距離を登るという事もありしんどくて人気がなくガラガラらしい。
(富士登山オフィシャルサイトより引用)
day0 8日日曜日
京都駅16時08分発のひかり514号514Aに乗り込みますが混んでいます。E席は満席でしたのでA席をとってB席不在でゆったり移動と目論んでいたけど混んでいて最初から最後までAからC席まで満員のまま。名古屋、浜松、静岡と停車するけど降りてはまた沢山乗ってくるという感じで本当に新幹線って利用客が多いなと実感。16両編成で1300人くらいを一気に運びますがそりゃピーク時にのぞみを1時間に10本走らせるだけで13000人。京都⇔東京が約13000円としたら1時間で1億7000万円の収入というざっくりとした勘定になります。JR東海が強気になるわと思いながら三島駅には定刻に到着し三島から沼津へと移動します。JR東海は新幹線だけに力を入れて在来線はやる気がないと聞きますが在来線も夕方という事もあり混んでいます。315系も登場して211系がどんどん追いやられていきますがやってきたのは211系と313系の混合編成481M。
いつもは西日本の223、225系ばかりを見ているのでJR東海の車両を見ると旅をしているんだなと実感。さて、沼津駅での乗換ですが御殿場線は単線だし大した乗客数ではないだろうと予想していましたが沼津駅のホームは多くの人で溢れています。どう見ても富士山に登りに行くやろといういで立ちの外人も多く日本全国どこでも外国人状態。
4両編成の313系2566Mが滑り込んで来たけどクロスシートの転換もされないまま皆さん座りだすので進行方向と逆向きに座った状態で発車します。乗り物酔いしやすい人にとったら辛いでしょうきっと。
日が暮れてきているからか雲が多いせいなのか富士山はどこだろうと思いながら40分揺られて御殿場駅に向かいますが到着予定は19時01分。そういやレンタは8日19時から9日19時までの予定でしたがレンタカーの営業時間は19時までという事を完全に失念していた。このままだと営業時間に間に合わずレンタが借りられなかったら計画が狂ってしまいます。車内から同じく京都から向かっているのぞみさんに連絡をしたら信じられない事に18時30分には御殿場に着くよと。いつも遅れてくる沖縄人・沖縄タイムののぞみさんが救世主となり先にレンタカーの手続きをしてもらい事なきを得ました。
富士山の麓にある御殿場市だけあってか駅前には富士山オブジェが鎮座していますが真っ暗で富士山は何処だろうと考えながら駅前の東横インにチェックインしてこの日の夕食会場に向かいますがそこで東京出張からのひでさんと合流してようやく3人共無事に合流です。3時起床の3時30分出発ですからアルコールは控えたけど残りの二人は普通に飲んで2次会でラーメンを食いに行くくらい元気でしたが自分はそんな元気もなく1次会で解散。
23時過ぎに寝床に入ったから4時間弱しか眠れませんが北アルプスに行く時みたいに仕事後に車で交代しながら仮眠をとって向かうのに比べて100倍身体にやさしい気が。やっぱ布団で横になって寝るのって最高。
day1 9日月曜日
きっちり3時過ぎに目覚め宿を3時30分過ぎに出発して御殿場口登山口を目指して移動します。自衛隊駐屯地、米軍海兵隊キャンプ富士の横を通り約30分で登山口駐車場に到着。人気がない登山道みたいだけど登る人はそれなりにいるみたいで駐車場はそこそこ埋まっています。何処から登ったらいいかわからないのでとりあえず道路に出てみたらでっかく登山道と看板があり更に進むとインフォメーションセンターみたいなのも。手書きで天気予報が書かれていましたが9日は晴らしい。ころころ予報が変わり京都にいる時は正直雨になって流れないかなといつもの如く少し思ったりしていたけどここまで来た以上は晴れ続けて欲しい。
運転していて夜中なのに煌々としている所があるなと思っていたけどどうやら登山道入口地点での案内所のよう。こんな時間なのに職員さんが登山道の案内や協力金の徴収をされています。入山するには登山届とは別に静岡県への登録も必要ですがし忘れておりこの場で紙に記入、おひとり様1000円の協力金を支払っていざ入山。親切に記念撮影もしてくださり感謝。
時刻は4時30分を回っており振り返ると空が白み始めています。ここから約9時間という事は13時過ぎには登頂しているはずですがそんなに時間がかかるのか。砂利道を進むと大石茶屋が見えてきますがこの時間はさすがに営業しておらず先に進みますが振り返ると御殿場の夜景と朝焼けマジックアワー。そしてうっすらと富士山のシルエットが夜空に浮かび上がってきました。
なんか遠くから見る富士山と違うしホンマにあれが山頂なのかと自信がなかったけどあれ以上高いものが見当たらんからきっと山頂のハズ。目の前にあるからすぐに行けそうな気がせんでもないけど時刻はまだ5時であり登り始めてから1時間もたっとらん。この日の日の出は5時22分。雲の中から顔を出した御来光を拝む事が出来ました。朝焼けに染まる山頂が見えますがやっぱり離れた所から見る方が絶対に美しい。と、改めて思った。
陽が昇ると登山道の全容が見えてきましたが前情報通り延々と火山砂利の道が続き単調そのもの。いつまで経っても同じような景色が続き足場も砂利なので沈み込んだりして体力を消耗していきます。御殿場ルートは上りと下りとでルートが異なりますがこの次郎坊で分岐があり右の上りコースを進んでいきます。そして登る事1時間30分、6時過ぎに標高2000m地点にやってきましたが相変わらずおんなじ景色。
振り返ればだいぶ歩いてきたようにも見えますが延々と続く同じ景色と火山砂利道。今シーズンは富士山登山で9名も亡くなっていますがつい先日7日にも50代の方が山頂で心肺停止になりブルドーザーで救助されたとニュースにありましたがそのブルドーザーがブルドーザー道を通って登っていきます。
誰もが乗せてもらえるもんなら乗せてもらいたいという願望があったと思うけど近くを登っていたオッサンは手を振ってサムアップポーズでヘイタクシーと叫んでいた。その一瞬だけ少し寒くなったけど9月とは思えない炎天下、酷暑の下を黙々と登り続けます。登る事3時間30分、8時に標高2590mの半蔵坊に到着しましたが既に閉められていました。
半蔵坊から1時間弱登ると標高2830mの6合目ですがこの先に走って駆け下りる大砂走と宝永山への分岐点に差し掛かり既に登頂を終えた人たちが列をなしで下山している姿が見えます。その先に宝永山が見えますが今回はパスして先を急ぎます。
7合目日出館を越えたら標高3000m台になり日の丸が掲げられている7合4尺標高3090mにあるわらじ館を越え8合目、標高3400mの見晴館へは登る事6時間30分、11時過ぎに到着。8合目まで来たらあとはお鉢巡りの9合目ですからゴールはもう見えたようなもの。足場も延々と続いていた砂利道から硬い登山道になっており歩きやすくなっています。
近付くにつれてゴールは何処かわからなくなってくるけどすれ違う人にあそこの中央の窪みがゴールですよと励まされ8合目から登る事1時間強でその窪みの先に白い鳥居が見えてきたのでいよいよゴールが近い。
4時30分から登る事8時間弱、12時過ぎに鳥居をくぐり御殿場ルートでの登頂が無事に終了です。
after
「富士山は登るもんやなくてみるもんや」とはよく聞くけどまさにそう思う。昨今のインバウンドで外国人も殺到していて観光登山的な事も問題視されているから余計に登る気がしていませんでした。観光登山客が殺到しモラルのない人達も多い中で登るのに渋滞とかあり得ん。
富士山の山開きは山梨側と静岡側で異なりますが7月初旬から9月10日まで。別に閉山しても小屋が開いていないだけで自己責任で登頂可能ですがオーラスの9月9日に滑り込みでの登頂となりました。
行程としては8日日曜日に京都から新幹線で三島まで行き東海道線に乗り換え三島駅隣の沼津駅へ。沼津駅で御殿場線に乗り換え御殿場駅前の東横インに宿泊。
レンタカーで午前4時に御殿場口登山口に向かい登り9時間、下り3時間の12時間で16時に下山という予定。
富士山には4つの登山道があり山梨側は吉田の1ルート、静岡側は富士宮、須走、御殿場の3ルート。お手軽登山が可能な吉田と富士宮に人が殺到して渋滞が起こっているようですが山梨側は入山規制を開始しており例年より登山客は若干少なくなった模様。でも御殿場以外はアクセスがシャトルバスに限られ登れる時間に制約があります。その点、御殿場ルートは24時間登山口にマイカーでアクセス可能という事もあり今回は御殿場ルートとなりましたが4つのルートで最も低い標高からの最も長い距離を登るという事もありしんどくて人気がなくガラガラらしい。
(富士登山オフィシャルサイトより引用)
day0 8日日曜日
京都駅16時08分発のひかり514号514Aに乗り込みますが混んでいます。E席は満席でしたのでA席をとってB席不在でゆったり移動と目論んでいたけど混んでいて最初から最後までAからC席まで満員のまま。名古屋、浜松、静岡と停車するけど降りてはまた沢山乗ってくるという感じで本当に新幹線って利用客が多いなと実感。16両編成で1300人くらいを一気に運びますがそりゃピーク時にのぞみを1時間に10本走らせるだけで13000人。京都⇔東京が約13000円としたら1時間で1億7000万円の収入というざっくりとした勘定になります。JR東海が強気になるわと思いながら三島駅には定刻に到着し三島から沼津へと移動します。JR東海は新幹線だけに力を入れて在来線はやる気がないと聞きますが在来線も夕方という事もあり混んでいます。315系も登場して211系がどんどん追いやられていきますがやってきたのは211系と313系の混合編成481M。
いつもは西日本の223、225系ばかりを見ているのでJR東海の車両を見ると旅をしているんだなと実感。さて、沼津駅での乗換ですが御殿場線は単線だし大した乗客数ではないだろうと予想していましたが沼津駅のホームは多くの人で溢れています。どう見ても富士山に登りに行くやろといういで立ちの外人も多く日本全国どこでも外国人状態。
4両編成の313系2566Mが滑り込んで来たけどクロスシートの転換もされないまま皆さん座りだすので進行方向と逆向きに座った状態で発車します。乗り物酔いしやすい人にとったら辛いでしょうきっと。
日が暮れてきているからか雲が多いせいなのか富士山はどこだろうと思いながら40分揺られて御殿場駅に向かいますが到着予定は19時01分。そういやレンタは8日19時から9日19時までの予定でしたがレンタカーの営業時間は19時までという事を完全に失念していた。このままだと営業時間に間に合わずレンタが借りられなかったら計画が狂ってしまいます。車内から同じく京都から向かっているのぞみさんに連絡をしたら信じられない事に18時30分には御殿場に着くよと。いつも遅れてくる沖縄人・沖縄タイムののぞみさんが救世主となり先にレンタカーの手続きをしてもらい事なきを得ました。
富士山の麓にある御殿場市だけあってか駅前には富士山オブジェが鎮座していますが真っ暗で富士山は何処だろうと考えながら駅前の東横インにチェックインしてこの日の夕食会場に向かいますがそこで東京出張からのひでさんと合流してようやく3人共無事に合流です。3時起床の3時30分出発ですからアルコールは控えたけど残りの二人は普通に飲んで2次会でラーメンを食いに行くくらい元気でしたが自分はそんな元気もなく1次会で解散。
23時過ぎに寝床に入ったから4時間弱しか眠れませんが北アルプスに行く時みたいに仕事後に車で交代しながら仮眠をとって向かうのに比べて100倍身体にやさしい気が。やっぱ布団で横になって寝るのって最高。
day1 9日月曜日
きっちり3時過ぎに目覚め宿を3時30分過ぎに出発して御殿場口登山口を目指して移動します。自衛隊駐屯地、米軍海兵隊キャンプ富士の横を通り約30分で登山口駐車場に到着。人気がない登山道みたいだけど登る人はそれなりにいるみたいで駐車場はそこそこ埋まっています。何処から登ったらいいかわからないのでとりあえず道路に出てみたらでっかく登山道と看板があり更に進むとインフォメーションセンターみたいなのも。手書きで天気予報が書かれていましたが9日は晴らしい。ころころ予報が変わり京都にいる時は正直雨になって流れないかなといつもの如く少し思ったりしていたけどここまで来た以上は晴れ続けて欲しい。
運転していて夜中なのに煌々としている所があるなと思っていたけどどうやら登山道入口地点での案内所のよう。こんな時間なのに職員さんが登山道の案内や協力金の徴収をされています。入山するには登山届とは別に静岡県への登録も必要ですがし忘れておりこの場で紙に記入、おひとり様1000円の協力金を支払っていざ入山。親切に記念撮影もしてくださり感謝。
時刻は4時30分を回っており振り返ると空が白み始めています。ここから約9時間という事は13時過ぎには登頂しているはずですがそんなに時間がかかるのか。砂利道を進むと大石茶屋が見えてきますがこの時間はさすがに営業しておらず先に進みますが振り返ると御殿場の夜景と朝焼けマジックアワー。そしてうっすらと富士山のシルエットが夜空に浮かび上がってきました。
なんか遠くから見る富士山と違うしホンマにあれが山頂なのかと自信がなかったけどあれ以上高いものが見当たらんからきっと山頂のハズ。目の前にあるからすぐに行けそうな気がせんでもないけど時刻はまだ5時であり登り始めてから1時間もたっとらん。この日の日の出は5時22分。雲の中から顔を出した御来光を拝む事が出来ました。朝焼けに染まる山頂が見えますがやっぱり離れた所から見る方が絶対に美しい。と、改めて思った。
陽が昇ると登山道の全容が見えてきましたが前情報通り延々と火山砂利の道が続き単調そのもの。いつまで経っても同じような景色が続き足場も砂利なので沈み込んだりして体力を消耗していきます。御殿場ルートは上りと下りとでルートが異なりますがこの次郎坊で分岐があり右の上りコースを進んでいきます。そして登る事1時間30分、6時過ぎに標高2000m地点にやってきましたが相変わらずおんなじ景色。
振り返ればだいぶ歩いてきたようにも見えますが延々と続く同じ景色と火山砂利道。今シーズンは富士山登山で9名も亡くなっていますがつい先日7日にも50代の方が山頂で心肺停止になりブルドーザーで救助されたとニュースにありましたがそのブルドーザーがブルドーザー道を通って登っていきます。
誰もが乗せてもらえるもんなら乗せてもらいたいという願望があったと思うけど近くを登っていたオッサンは手を振ってサムアップポーズでヘイタクシーと叫んでいた。その一瞬だけ少し寒くなったけど9月とは思えない炎天下、酷暑の下を黙々と登り続けます。登る事3時間30分、8時に標高2590mの半蔵坊に到着しましたが既に閉められていました。
半蔵坊から1時間弱登ると標高2830mの6合目ですがこの先に走って駆け下りる大砂走と宝永山への分岐点に差し掛かり既に登頂を終えた人たちが列をなしで下山している姿が見えます。その先に宝永山が見えますが今回はパスして先を急ぎます。
7合目日出館を越えたら標高3000m台になり日の丸が掲げられている7合4尺標高3090mにあるわらじ館を越え8合目、標高3400mの見晴館へは登る事6時間30分、11時過ぎに到着。8合目まで来たらあとはお鉢巡りの9合目ですからゴールはもう見えたようなもの。足場も延々と続いていた砂利道から硬い登山道になっており歩きやすくなっています。
近付くにつれてゴールは何処かわからなくなってくるけどすれ違う人にあそこの中央の窪みがゴールですよと励まされ8合目から登る事1時間強でその窪みの先に白い鳥居が見えてきたのでいよいよゴールが近い。
4時30分から登る事8時間弱、12時過ぎに鳥居をくぐり御殿場ルートでの登頂が無事に終了です。
ここから時計回りでお鉢巡りをする予定でしたので最高地点の剣ヶ峰を目指します。
御殿場口から歩いて数分で富士宮口の登山道がありその先に浅間大社奥宮や売店がありますが既に閉められている状態でした。何人かは行動不能かと思わせるくらいぐったりと座り込んでおり富士山登山はやはりしんどいものだと思わされる。
神社を越えたら火口に面した場所になりますが火口を所々で覗き込みながら剣ヶ峰を目指します。目指すと言っても火口の淵の最高地点が剣ヶ峰でありすぐそこ。最後の坂がかなりの急登で滑り落ちるようになる人も居て足場が悪い。そう言えば8合目付近ですれ違った人も上まで行ったけどお鉢巡りや剣ヶ峰まで行く根性なかったからもう降りると言っていたけど確かに最後にこの急登はキツイ。が、ここまで登ったなら最高地点の剣ヶ峰に行かないのも勿体ない気がしてならん。ほぼ登山口から同じペースで登っていた若者もしんどいから剣ヶ峰はまた今度にしますと言っていたがここまで来たなら剣ヶ峰まで登ってしまいもう二度と初めから登るとかせんで済むようにしたらええがなと思ってしまった。なんで「また今度」という発想になるのか理解に苦しんだけど彼的には何度でも富士山に登る気でいるのでしょう。個人的にはまっぴらごめん。
剣ヶ峰への階段で渋滞が起きていたけど記念撮影をする為の渋滞でした。
御殿場口から歩いて数分で富士宮口の登山道がありその先に浅間大社奥宮や売店がありますが既に閉められている状態でした。何人かは行動不能かと思わせるくらいぐったりと座り込んでおり富士山登山はやはりしんどいものだと思わされる。
神社を越えたら火口に面した場所になりますが火口を所々で覗き込みながら剣ヶ峰を目指します。目指すと言っても火口の淵の最高地点が剣ヶ峰でありすぐそこ。最後の坂がかなりの急登で滑り落ちるようになる人も居て足場が悪い。そう言えば8合目付近ですれ違った人も上まで行ったけどお鉢巡りや剣ヶ峰まで行く根性なかったからもう降りると言っていたけど確かに最後にこの急登はキツイ。が、ここまで登ったなら最高地点の剣ヶ峰に行かないのも勿体ない気がしてならん。ほぼ登山口から同じペースで登っていた若者もしんどいから剣ヶ峰はまた今度にしますと言っていたがここまで来たなら剣ヶ峰まで登ってしまいもう二度と初めから登るとかせんで済むようにしたらええがなと思ってしまった。なんで「また今度」という発想になるのか理解に苦しんだけど彼的には何度でも富士山に登る気でいるのでしょう。個人的にはまっぴらごめん。
剣ヶ峰への階段で渋滞が起きていたけど記念撮影をする為の渋滞でした。
いつもは並ぶとかありえないけどせっかく日本最高地点にやってきた訳であり我々も並んで記念撮影。
でも記念碑の奥の岩場の方が高く、近くにいた富士山ガイド曰くここが本当に日本一の最高峰ですよと解説されツアー客はみんなこちらでも記念撮影をしていました。勿論自分もちゃっかりこちらで記念撮影をしたのは言うまでもありません。
さて、今回の記念撮影で右手に光るノースの小物入れ。誕生日プレゼントでサプライズで職場同僚からいただいた大切なモノ。登山の時に使ってくださいねと贈られて涙ものでした。が、タグがハングルで作りもなんだか心もとない。調べてはいけないぞと思いながらも日本のGOLDWINのサイトでノースの商品を調べても勿論出てこん。なんかZOZOで買ったらしいから恐る恐るZOZOタウンを見てみたら日本未発売というアナウンスの下、ええ値で売られている。うーん、日本のノースのオンラインショップでもUSA企画商品とかで売られている事もあったしきっとこれはKOREAノースの企画商品に違いないと思おうとしたけど登山で使うのは心もとない作りだったのでタグも切らずに家で眠っていました。しかしながら「使ってくれましたか」と何回か聞かれると流石に家で眠らせておくのは申し訳なくなり富士山出発前夜にようやくタグをハサミでチョッキンして連れ出してきた思いで深い一品なのです。
before
でも記念碑の奥の岩場の方が高く、近くにいた富士山ガイド曰くここが本当に日本一の最高峰ですよと解説されツアー客はみんなこちらでも記念撮影をしていました。勿論自分もちゃっかりこちらで記念撮影をしたのは言うまでもありません。
さて、今回の記念撮影で右手に光るノースの小物入れ。誕生日プレゼントでサプライズで職場同僚からいただいた大切なモノ。登山の時に使ってくださいねと贈られて涙ものでした。が、タグがハングルで作りもなんだか心もとない。調べてはいけないぞと思いながらも日本のGOLDWINのサイトでノースの商品を調べても勿論出てこん。なんかZOZOで買ったらしいから恐る恐るZOZOタウンを見てみたら日本未発売というアナウンスの下、ええ値で売られている。うーん、日本のノースのオンラインショップでもUSA企画商品とかで売られている事もあったしきっとこれはKOREAノースの企画商品に違いないと思おうとしたけど登山で使うのは心もとない作りだったのでタグも切らずに家で眠っていました。しかしながら「使ってくれましたか」と何回か聞かれると流石に家で眠らせておくのは申し訳なくなり富士山出発前夜にようやくタグをハサミでチョッキンして連れ出してきた思いで深い一品なのです。
before
after
思いで深い大切な一品でしたが予想通りと言ったらしばかれそうですが途中でソッコーで壊れてしもた。何かころころと落ちたと思ったらこいつが登山道を転がり落ちていった。でも大切な一品であり日本一の山、富士山に連れて行ったよという証で一緒に記念撮影という訳でした。タグにWHITE LABELとあるように韓国のノースフェイスがタウンユース向けに企画した商品のようです。ナイロン糸でガチガチに縫合しなおしてまた大事に使います。
かなり話が脱線しちゃいましたが剣ヶ峰で記念撮影をしたら気持ちはプッツン。当初お鉢巡りをして下山の予定でしたがひでさん的にもぐるりと回るだけで景色は一緒でしょうという事でお鉢巡りはパスしてもと来た御殿場口登山道から下山します。
下りは3時間と言われているけどハイペースで下山を続けます。13時50分に下山を開始しましたが上りで3時間以上かかっていたのに1時間ちょっとで7合目付近の大砂走の分岐まで来ました。
ここからは砂場を走って駆け下りるみたいでみなさん颯爽と走りだします。砂煙を巻き上げながら走り続けますが時々砂利の中に岩が潜んでいてそいつを踏んだら捻挫しそうでそれだけは注意しながら爆走を続けていきます。
延々と大砂走を走り続けぐんぐんと高度を下げていきます。見渡す一面火山砂利が広がり雲海の隙間からは富士の裾野が広がり今までにない経験をする事が出来ました。
そして下る事約2時間で大石茶屋までもどりましたが振り返ると富士山は雲の中。山の天気はころころ変わりますが上りも下りも晴で終える事が出来ました。登山口の案内所では最終日でしたが係員の方がおられ出迎えてもらいましたがいつもは朝晴れていても午後は雨が降っていたので今日はラッキーだったねと教えてくれました。
登頂開始から約12時間の16時10分に下山完了。ひでさんと自分は翌日に伊豆へ向かう予定ですがのぞみさんはこの日の終電で京都に戻ります。砂埃にまみれているのでとりあえずまず風呂に行こうとなりオアシスというスーパー銭湯にまず向かいます。
宿にいったん荷物を置きに戻りますが多くの観光客の車が入り乱れ出そうとしても出せません。外国人のレンタカーばかりでしたので動かしてもらうように交渉するのが面倒になりひでさんの誘導で車と車の間をなんとかすり抜けようと試みましたが歩道にポールがあったようでこつんとやっていまった。本来なら警察にすぐに届け出て物損事故扱いにしなければならないのにその事を把握しておらずそのまま銭湯に行ってしもた。
レンタの返却が19時までなので銭湯後にレンタ返却に行きポールに当てちゃいましたと申告したら警察に届けましたかと言われまだですと言ったら当然まず警察に届け出てくださいとなります。自損事故でもどんな小さな事故でもまず警察に届け出る。この大原則を失念していた自分がアホでした。
レンタ会社から110番したけど現場検証するから現場に戻ってくれと言われます。幸い宿の真ん前にレンタ会社があったので一瞬で戻れましたがこれが遠方だったらまた戻るという地獄。静岡県警のお巡りさんが来て色々聞かれますが職業や職場連絡先って言う必要あるんか。同乗者の名前や連絡先、関係性も聞かれるけどこれってポールに当てたのと何が関係するんでしょうか。色々な???が頭の中を過りますがこっちは事故を起こしてしまった手前申し訳なさいっぱいで心象を悪くしたくないからペラペラと答えてしまう。
無事に検証を終えて再びレンタ会社に戻り返却手続きを行いますが恐怖のお会計タイム。自分は事故なんて起こした事がないからといつもケチって対物・車両補償・NOCなしの最低価格で契約してたので今回もモチのロン補償はナッシング。軽く擦っただけでコンパウンドで削れば済むやろ的な傷でもしっかり対物5万、車両補償5万、NOC2万の計12万円也の追加料金が発生しとる。これに通常料金の6270円がかかるので今回のレンタカー料金は12万6270円也(∩´∀`)∩ワーイ
対物に関しては御殿場市のポールにこすったので御殿場市と連絡を取り合って修理が必要か判断してもらい修理不要なら対物の5万円は後日返金しますとの事。ガードレールとかポールとかの価格ってぼったくり価格と聞いた事があるけどもしも根元から作り直すとかだとやばい額を請求されそう。もともと傷だらけのポールでしたから修理とかの請求はないでしょうとお巡りさんも言っていたけど迷惑をかけた身としては肩身が狭い。それにしても日本一高い山、富士山に登ったという達成感や爽快感は一気に吹き飛びこれから御殿場市と交渉せなあかんという事ばかり考えてしまいます。
レンタの手続きも済み、のぞみさんの帰宅の事もあり先に居酒屋に行っていたお二人に合流しますがしょぼぼんな気持ちで酔えません。笑顔で祝杯をあげたけど心の中は号泣しとった。
でもまあこれもまた旅の思い出。いい人生勉強になりました。日本一高い山にガイド付きで登ってこれくらいの費用がかかったと思えば良い。(良くないけど)
のぞみさんは御殿場20時01分発に乗って沼津から三島に戻り最終の新幹線で京都に戻る予定でしたが東海道線が人身事故かなんかでダイヤが乱れて沼津から先へ移動不可。御殿場駅の駅員さんからは今日は京都までは無理ですと言われたけどとにかくとりあえず三島まで辿り着けば言い訳ですから動いている御殿場線で沼津まで行ってそこからタクで一駅分移動して三島駅に行ったら帰れるはず。そうアドバイスしてのぞみさんと御殿場駅でお別れします。
自分だったら言われた通りに沼津駅まで乗ってたと思うけどのぞみさんは沼津駅まで乗ってそこからのタクシーでは三島20時54分発の最終こだま号に間に合わないと気付いて途中の裾野駅で降りてそこからタクシーで向かうというウルトラファインプレー、ウルトラミラクルを達成し無事に京都にその日のうちに辿り着いたそうな。レンタで12万6270円を支払っていた自分はますますしょぼぼんな存在に思えて悲しかったけどアホな自分の周りの人達は逆で本当に賢い。
今回の富士山登山の行動時間は約12時間 移動距離は17.2kmでした。
day2 10日火曜日
ひでさんと東横インのツインで野郎2泊して今日は京都に戻る日です。遊びの天才の彼がせっかく静岡まで来たので伊豆急行線の乗り鉄をしたいという事で今日は御殿場から沼津まで出て沼津から熱海に移動。熱海からレンタでドライブして伊豆急下田から踊り子に乗って熱海に戻り熱海から新幹線で帰るという行程。個人的には伊豆の事よりも御殿場市役所に連絡しなければという思いが強いですが気持ちを切り替え7時前にチェックアウトして駅に向かいます。この日も晴れで富士山頂を駅前から拝む事が出来ました。
07時05分発の普通2521M沼津行に乗ります。御殿場市の人に怒られるけど田舎と思っていたけど朝は6両編成に増結され通勤通学の人で列車は混んでいます。車窓からは富士山を眺める事が出来て興奮してしまったけど地元の人は全く気にする事もなくスマホを見続けている。これが当たり前なんですね。
沼津からは東海道線に乗り換えて普通1428M熱海行に乗りますがなんて豪華な普通列車。特急「ふじかわ」「伊那路」で使用されている373系ではありませんか。ひでさんはテーブルまでついていますと興奮していたけどここでも興奮していたのは我ら2名だけ。こういった京都では味わえない非日常がまた旅の醍醐味でもあります。2列シートにゆったりと腰かけ、このまま熱海から京都まで帰って家で爆睡したいと一瞬思ったけど熱海には8時過ぎに到着。
と、伊東・伊豆急行線にはリゾート21きんめ電車が。駿河湾と言えばサクラエビと金目鯛、相模湾と言えば金目鯛が有名ですがそれをモチーフにした列車といきなり出会えました。塗装も内装も金目鯛だらけという愛らしい列車でしたが往路はレンタで伊豆急下田まで移動ですので一旦改札を出てレンタ会社に向かいます。
熱海で降りるのは小学生か幼稚園の頃以来のはずであり記憶にない。駅舎も小ぎれいになっており建て替えられています。御殿場でのレンタトラウマが残っておりこの日の運転はすべてひでさんにお任せしましたがひでさんも免責には一切入らないタイプでしたが180度生き方を変えて彼にも免責補償を付けるようにお勧め。
伊豆と一言で言っても広く西伊豆、東伊豆と巡りたい所はたくさんあります。11月にtouringで西伊豆スカイライン方面に行く予定があるので今回は熱海から南下して東伊豆方面をドライブ。大室山という山があるみたいですがそこからの景色が良さそうなので立ち寄ってみます。熱海から海沿いの国道153号を南下していきますがいい天気といい景色に癒されます。熱海から走る事1時間30分で大室山に到着です。
人工的に造られた丘かと思うくらいきれいなおにぎり型の山ですが列記としたお山で噴火によって綺麗なお鉢も作られています。往復1000円のリフトに乗って富士山では叶わなかったお鉢巡りを大室山でやってのけました。遠くは大島も見えましたが残念ながら今日は富士山は朝以外ずっと雲の中で伊豆からは拝めませんでした。大室山でお鉢巡りとかをチンタラしていたらあっという間に時間が過ぎて当初のゴール、伊豆半島の先っちょの石廊崎まで行けなさそう。リフトで下山して近くにある城ケ崎海岸の吊り橋も有名みたいでありそちらに立ち寄ってみます。
城ケ崎海岸には11時過ぎに到着。歩いて色々巡りたいところですがレンタの返却が14時であり昼飯を摂ったり下田までの移動とかを考えたら結構タイト。灯台、お目当ての吊り橋を巡り駐車料金が15分以内なら無料という事もあり貧乏根性が抜けないので走って駐車場に戻り結局15分以内で城ケ崎海岸を後にします。この後は昼食を適当に摂り、ひでさんのお土産行脚に付き合い下田までひたすら南下。伊豆は金目鯛だけではなく山葵も有名ですから彼はもちろんその2点をお土産として購入していましたが自分はその間に御殿場市役所に電話して事故報告。維持管理課に繋いでもらい最終的にメールで事故現場の写メを送って先方が実際に現場を確認して再度連絡していただく事になりました。
ちなみにお土産を買うために立ち寄った所は大川因わさび園と山長水産。因みに大川因わさび園は20年2月に踊り子追っかけで訪れた事のある大川温泉にありまさかもう一度訪れるとは思いませんでした。
20年2月11日
懐かしの185系踊り子を撮影するために京都からWRXで伊豆まで来ていましたが撮影だけで疲れ切ってとんぼ帰りしていたのが今思うともったいなかった。
8024M 特急踊り子104号 伊豆稲取-河津
3027M 特急踊り子107号 片瀬白田-伊豆稲取
最後は駆け足になってしまいましたが無事故でレンタを伊豆下田駅前で返却。あとはどの列車に乗って帰るか。14時18分発の特急サフィール踊り子2号か14時42分発のリゾート21の普電か15時08分発の特急踊り子10号か。当初は消えてもおかしくない年代列車のリゾート21で安く帰ろうかとも思いましたが特にやる事もないのでさっさと帰ろうとなり全列車グリーン車というお高いサフィール踊り子に決定。サフィール踊り子だがグリーン車料金がかかり熱海まで5677円、リゾート21なら2017円、ノーマル踊り子でも3377円と群を抜いたお値段です。
伊豆はジオパークだけあって温泉も至る所で湧いて出ているようです。ここ、伊豆急下田駅も下田温泉であり駅にも温泉がありました。源泉かけ流しなのかかなりの高温。ペリーがやって来た地という事もありなんでも「開国」と文字がついていましたがこちらの足湯も「開国の湯」らしい・・・。
温泉大好きのひでさんは早速お湯をちゃぷちゃぷして顔を洗っています。と、歩いていたおばちゃんが「ここは足湯で汚いからあっちで洗った方がいいよ」と・・・。駅前の巨大ソテツのところにも温泉がある事を教えてもらいました。
伊豆の温泉に触れ合うこともできました。あとは構内に停車しているサフィール踊り子を見て時間を潰そうと思ったけど改札は発車15分前からで入れず。特急券とグリーン券はえきねっとアプリで購入していたのでQRコードで発券しようと思ったら伊豆急行鉄道管内であり発券出来ず。駅員さんからはチケットレスなのでそのまま乗ってくださいと言われます。
14時過ぎから改札が始まり構内に入りましたがここでもリゾート21のきんめ電車に会えました。車内を見ると海側の席はベンチシートになっていて車窓を楽しめるようになっています。シートもきんめ一色でなんて可愛い列車なんでしょう。サフィール踊り子はまだまだこれからも走り続けますが絶滅危惧種のリゾート21で帰った方が良かったかと一瞬思ってしまった。その特急サフィール踊り子2号3002Mは14時18分発でありぼちぼちサフィールへ移動。なんかヒーロー戦隊ものっぽい顔つきだなーと思いながら車内に乗り込みますが素晴らしかった。全車グリーン車及びプレミアムグリーン車というだけあり眺望もよく座席も申し分なく逆にそわそわしてしまった。
山側の席を予約してたらしばいてましたとひでさんに言われたけど海側の席を予約していたので相模湾を眺めながらゆったりと熱海まで向かいます。が、海が見える場所は確かに綺麗なんだけどトンネルがやたら多くベンチシートのリゾート21だったら窓に映り込む不細工な自分と向き合う時間ばかりとなりサフィールで正解だったかもしれません。
快適なサフィールの旅は1時間ちょっとで終わってしまい熱海駅でこだま735号735Aに乗り継ぎ名古屋からのぞみ237号237Aへ乗り換え京都には18時15分に到着し今回の旅は幕を閉じました。
帰りのこだま車内で御殿場市役所からのお返事メールが入っていましたが費用など発生しません、安全運転でお過ごしくださいという温かいメッセージでした。対物の5万円は不要とはなりましたが御殿場市役所の方にはお手数をおかけして申し訳ない気持ちでいっぱい。レンタ会社にも迷惑をかけてしまいました。色々反省すべき旅でもあり今回の教訓を忘れずにこれからのレンタは補償をケチらずにつけます。
今回は日本一高い山に登ったと同時に24時間7万6270円という一般車では日本一高いレンタカー(スーパーカーのレンタカーはもっと高いけど)を借りた旅だったなーと心に傷を負った旅でもありました。
~Take Home Message~
レンタカーはケチらず免責補償を付けましょう
おしまい
かなり話が脱線しちゃいましたが剣ヶ峰で記念撮影をしたら気持ちはプッツン。当初お鉢巡りをして下山の予定でしたがひでさん的にもぐるりと回るだけで景色は一緒でしょうという事でお鉢巡りはパスしてもと来た御殿場口登山道から下山します。
下りは3時間と言われているけどハイペースで下山を続けます。13時50分に下山を開始しましたが上りで3時間以上かかっていたのに1時間ちょっとで7合目付近の大砂走の分岐まで来ました。
ここからは砂場を走って駆け下りるみたいでみなさん颯爽と走りだします。砂煙を巻き上げながら走り続けますが時々砂利の中に岩が潜んでいてそいつを踏んだら捻挫しそうでそれだけは注意しながら爆走を続けていきます。
延々と大砂走を走り続けぐんぐんと高度を下げていきます。見渡す一面火山砂利が広がり雲海の隙間からは富士の裾野が広がり今までにない経験をする事が出来ました。
そして下る事約2時間で大石茶屋までもどりましたが振り返ると富士山は雲の中。山の天気はころころ変わりますが上りも下りも晴で終える事が出来ました。登山口の案内所では最終日でしたが係員の方がおられ出迎えてもらいましたがいつもは朝晴れていても午後は雨が降っていたので今日はラッキーだったねと教えてくれました。
登頂開始から約12時間の16時10分に下山完了。ひでさんと自分は翌日に伊豆へ向かう予定ですがのぞみさんはこの日の終電で京都に戻ります。砂埃にまみれているのでとりあえずまず風呂に行こうとなりオアシスというスーパー銭湯にまず向かいます。
宿にいったん荷物を置きに戻りますが多くの観光客の車が入り乱れ出そうとしても出せません。外国人のレンタカーばかりでしたので動かしてもらうように交渉するのが面倒になりひでさんの誘導で車と車の間をなんとかすり抜けようと試みましたが歩道にポールがあったようでこつんとやっていまった。本来なら警察にすぐに届け出て物損事故扱いにしなければならないのにその事を把握しておらずそのまま銭湯に行ってしもた。
レンタの返却が19時までなので銭湯後にレンタ返却に行きポールに当てちゃいましたと申告したら警察に届けましたかと言われまだですと言ったら当然まず警察に届け出てくださいとなります。自損事故でもどんな小さな事故でもまず警察に届け出る。この大原則を失念していた自分がアホでした。
レンタ会社から110番したけど現場検証するから現場に戻ってくれと言われます。幸い宿の真ん前にレンタ会社があったので一瞬で戻れましたがこれが遠方だったらまた戻るという地獄。静岡県警のお巡りさんが来て色々聞かれますが職業や職場連絡先って言う必要あるんか。同乗者の名前や連絡先、関係性も聞かれるけどこれってポールに当てたのと何が関係するんでしょうか。色々な???が頭の中を過りますがこっちは事故を起こしてしまった手前申し訳なさいっぱいで心象を悪くしたくないからペラペラと答えてしまう。
無事に検証を終えて再びレンタ会社に戻り返却手続きを行いますが恐怖のお会計タイム。自分は事故なんて起こした事がないからといつもケチって対物・車両補償・NOCなしの最低価格で契約してたので今回もモチのロン補償はナッシング。軽く擦っただけでコンパウンドで削れば済むやろ的な傷でもしっかり対物5万、車両補償5万、NOC2万の計12万円也の追加料金が発生しとる。これに通常料金の6270円がかかるので今回のレンタカー料金は12万6270円也(∩´∀`)∩ワーイ
対物に関しては御殿場市のポールにこすったので御殿場市と連絡を取り合って修理が必要か判断してもらい修理不要なら対物の5万円は後日返金しますとの事。ガードレールとかポールとかの価格ってぼったくり価格と聞いた事があるけどもしも根元から作り直すとかだとやばい額を請求されそう。もともと傷だらけのポールでしたから修理とかの請求はないでしょうとお巡りさんも言っていたけど迷惑をかけた身としては肩身が狭い。それにしても日本一高い山、富士山に登ったという達成感や爽快感は一気に吹き飛びこれから御殿場市と交渉せなあかんという事ばかり考えてしまいます。
レンタの手続きも済み、のぞみさんの帰宅の事もあり先に居酒屋に行っていたお二人に合流しますがしょぼぼんな気持ちで酔えません。笑顔で祝杯をあげたけど心の中は号泣しとった。
でもまあこれもまた旅の思い出。いい人生勉強になりました。日本一高い山にガイド付きで登ってこれくらいの費用がかかったと思えば良い。(良くないけど)
のぞみさんは御殿場20時01分発に乗って沼津から三島に戻り最終の新幹線で京都に戻る予定でしたが東海道線が人身事故かなんかでダイヤが乱れて沼津から先へ移動不可。御殿場駅の駅員さんからは今日は京都までは無理ですと言われたけどとにかくとりあえず三島まで辿り着けば言い訳ですから動いている御殿場線で沼津まで行ってそこからタクで一駅分移動して三島駅に行ったら帰れるはず。そうアドバイスしてのぞみさんと御殿場駅でお別れします。
自分だったら言われた通りに沼津駅まで乗ってたと思うけどのぞみさんは沼津駅まで乗ってそこからのタクシーでは三島20時54分発の最終こだま号に間に合わないと気付いて途中の裾野駅で降りてそこからタクシーで向かうというウルトラファインプレー、ウルトラミラクルを達成し無事に京都にその日のうちに辿り着いたそうな。レンタで12万6270円を支払っていた自分はますますしょぼぼんな存在に思えて悲しかったけどアホな自分の周りの人達は逆で本当に賢い。
今回の富士山登山の行動時間は約12時間 移動距離は17.2kmでした。
day2 10日火曜日
ひでさんと東横インのツインで野郎2泊して今日は京都に戻る日です。遊びの天才の彼がせっかく静岡まで来たので伊豆急行線の乗り鉄をしたいという事で今日は御殿場から沼津まで出て沼津から熱海に移動。熱海からレンタでドライブして伊豆急下田から踊り子に乗って熱海に戻り熱海から新幹線で帰るという行程。個人的には伊豆の事よりも御殿場市役所に連絡しなければという思いが強いですが気持ちを切り替え7時前にチェックアウトして駅に向かいます。この日も晴れで富士山頂を駅前から拝む事が出来ました。
07時05分発の普通2521M沼津行に乗ります。御殿場市の人に怒られるけど田舎と思っていたけど朝は6両編成に増結され通勤通学の人で列車は混んでいます。車窓からは富士山を眺める事が出来て興奮してしまったけど地元の人は全く気にする事もなくスマホを見続けている。これが当たり前なんですね。
沼津からは東海道線に乗り換えて普通1428M熱海行に乗りますがなんて豪華な普通列車。特急「ふじかわ」「伊那路」で使用されている373系ではありませんか。ひでさんはテーブルまでついていますと興奮していたけどここでも興奮していたのは我ら2名だけ。こういった京都では味わえない非日常がまた旅の醍醐味でもあります。2列シートにゆったりと腰かけ、このまま熱海から京都まで帰って家で爆睡したいと一瞬思ったけど熱海には8時過ぎに到着。
と、伊東・伊豆急行線にはリゾート21きんめ電車が。駿河湾と言えばサクラエビと金目鯛、相模湾と言えば金目鯛が有名ですがそれをモチーフにした列車といきなり出会えました。塗装も内装も金目鯛だらけという愛らしい列車でしたが往路はレンタで伊豆急下田まで移動ですので一旦改札を出てレンタ会社に向かいます。
熱海で降りるのは小学生か幼稚園の頃以来のはずであり記憶にない。駅舎も小ぎれいになっており建て替えられています。御殿場でのレンタトラウマが残っておりこの日の運転はすべてひでさんにお任せしましたがひでさんも免責には一切入らないタイプでしたが180度生き方を変えて彼にも免責補償を付けるようにお勧め。
伊豆と一言で言っても広く西伊豆、東伊豆と巡りたい所はたくさんあります。11月にtouringで西伊豆スカイライン方面に行く予定があるので今回は熱海から南下して東伊豆方面をドライブ。大室山という山があるみたいですがそこからの景色が良さそうなので立ち寄ってみます。熱海から海沿いの国道153号を南下していきますがいい天気といい景色に癒されます。熱海から走る事1時間30分で大室山に到着です。
人工的に造られた丘かと思うくらいきれいなおにぎり型の山ですが列記としたお山で噴火によって綺麗なお鉢も作られています。往復1000円のリフトに乗って富士山では叶わなかったお鉢巡りを大室山でやってのけました。遠くは大島も見えましたが残念ながら今日は富士山は朝以外ずっと雲の中で伊豆からは拝めませんでした。大室山でお鉢巡りとかをチンタラしていたらあっという間に時間が過ぎて当初のゴール、伊豆半島の先っちょの石廊崎まで行けなさそう。リフトで下山して近くにある城ケ崎海岸の吊り橋も有名みたいでありそちらに立ち寄ってみます。
城ケ崎海岸には11時過ぎに到着。歩いて色々巡りたいところですがレンタの返却が14時であり昼飯を摂ったり下田までの移動とかを考えたら結構タイト。灯台、お目当ての吊り橋を巡り駐車料金が15分以内なら無料という事もあり貧乏根性が抜けないので走って駐車場に戻り結局15分以内で城ケ崎海岸を後にします。この後は昼食を適当に摂り、ひでさんのお土産行脚に付き合い下田までひたすら南下。伊豆は金目鯛だけではなく山葵も有名ですから彼はもちろんその2点をお土産として購入していましたが自分はその間に御殿場市役所に電話して事故報告。維持管理課に繋いでもらい最終的にメールで事故現場の写メを送って先方が実際に現場を確認して再度連絡していただく事になりました。
ちなみにお土産を買うために立ち寄った所は大川因わさび園と山長水産。因みに大川因わさび園は20年2月に踊り子追っかけで訪れた事のある大川温泉にありまさかもう一度訪れるとは思いませんでした。
20年2月11日
懐かしの185系踊り子を撮影するために京都からWRXで伊豆まで来ていましたが撮影だけで疲れ切ってとんぼ帰りしていたのが今思うともったいなかった。
8024M 特急踊り子104号 伊豆稲取-河津
3027M 特急踊り子107号 片瀬白田-伊豆稲取
最後は駆け足になってしまいましたが無事故でレンタを伊豆下田駅前で返却。あとはどの列車に乗って帰るか。14時18分発の特急サフィール踊り子2号か14時42分発のリゾート21の普電か15時08分発の特急踊り子10号か。当初は消えてもおかしくない年代列車のリゾート21で安く帰ろうかとも思いましたが特にやる事もないのでさっさと帰ろうとなり全列車グリーン車というお高いサフィール踊り子に決定。サフィール踊り子だがグリーン車料金がかかり熱海まで5677円、リゾート21なら2017円、ノーマル踊り子でも3377円と群を抜いたお値段です。
伊豆はジオパークだけあって温泉も至る所で湧いて出ているようです。ここ、伊豆急下田駅も下田温泉であり駅にも温泉がありました。源泉かけ流しなのかかなりの高温。ペリーがやって来た地という事もありなんでも「開国」と文字がついていましたがこちらの足湯も「開国の湯」らしい・・・。
温泉大好きのひでさんは早速お湯をちゃぷちゃぷして顔を洗っています。と、歩いていたおばちゃんが「ここは足湯で汚いからあっちで洗った方がいいよ」と・・・。駅前の巨大ソテツのところにも温泉がある事を教えてもらいました。
伊豆の温泉に触れ合うこともできました。あとは構内に停車しているサフィール踊り子を見て時間を潰そうと思ったけど改札は発車15分前からで入れず。特急券とグリーン券はえきねっとアプリで購入していたのでQRコードで発券しようと思ったら伊豆急行鉄道管内であり発券出来ず。駅員さんからはチケットレスなのでそのまま乗ってくださいと言われます。
14時過ぎから改札が始まり構内に入りましたがここでもリゾート21のきんめ電車に会えました。車内を見ると海側の席はベンチシートになっていて車窓を楽しめるようになっています。シートもきんめ一色でなんて可愛い列車なんでしょう。サフィール踊り子はまだまだこれからも走り続けますが絶滅危惧種のリゾート21で帰った方が良かったかと一瞬思ってしまった。その特急サフィール踊り子2号3002Mは14時18分発でありぼちぼちサフィールへ移動。なんかヒーロー戦隊ものっぽい顔つきだなーと思いながら車内に乗り込みますが素晴らしかった。全車グリーン車及びプレミアムグリーン車というだけあり眺望もよく座席も申し分なく逆にそわそわしてしまった。
山側の席を予約してたらしばいてましたとひでさんに言われたけど海側の席を予約していたので相模湾を眺めながらゆったりと熱海まで向かいます。が、海が見える場所は確かに綺麗なんだけどトンネルがやたら多くベンチシートのリゾート21だったら窓に映り込む不細工な自分と向き合う時間ばかりとなりサフィールで正解だったかもしれません。
快適なサフィールの旅は1時間ちょっとで終わってしまい熱海駅でこだま735号735Aに乗り継ぎ名古屋からのぞみ237号237Aへ乗り換え京都には18時15分に到着し今回の旅は幕を閉じました。
帰りのこだま車内で御殿場市役所からのお返事メールが入っていましたが費用など発生しません、安全運転でお過ごしくださいという温かいメッセージでした。対物の5万円は不要とはなりましたが御殿場市役所の方にはお手数をおかけして申し訳ない気持ちでいっぱい。レンタ会社にも迷惑をかけてしまいました。色々反省すべき旅でもあり今回の教訓を忘れずにこれからのレンタは補償をケチらずにつけます。
今回は日本一高い山に登ったと同時に24時間7万6270円という一般車では日本一高いレンタカー(スーパーカーのレンタカーはもっと高いけど)を借りた旅だったなーと心に傷を負った旅でもありました。
~Take Home Message~
レンタカーはケチらず免責補償を付けましょう
おしまい
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