2024年12月29日日曜日

【石垣・与那国探訪備忘録】 24'12/19-20

退職した元同僚が石垣に移住したので9月に会いに行く予定が台風接近に伴い延期。
季節外れではありますが12月のオフシーズンに行ってきました。
石垣は何もないから来てもする事がないと言われ初日は会うのがメイン、2日目の帰る日は日本最西端の与那国島に寄ってから帰京する事になりました。



関空からなら石垣直行便がありますので京都駅八条口07時発のリムジンバスに乗り関空には08時30分過ぎに到着。往路は09時45分発のJTA083便であり時間にも余裕があるので関空内をぶらぶら。インバウンドという事もあり国内線出発にも多くの外国人の姿が見受けられました。
青組さんだけありクリスマスツリーも青色がメインでしたがもうじきクリスマス。




オフシーズンかつ平日という事もあってか石垣行の40番搭乗口付近は閑散としていました。日本トランスオーシャン航空が運航するB3が駐機場にスタンバイしていますが機首には「うちなーの翼」ロゴ。定刻に出発し石垣空港には12時40分到着予定ですから約3時間弱と久々のロングフライトです。



ちょうど高知県足摺岬上空でしたが綺麗に岬の先端を眺めながら太平洋上へと抜けて一路石垣を目指しますが南下すればするほど雲は増えて石垣島は曇天でした。



定刻よりも早く12時30分には着陸し手荷物も預けていないので空港から飛び出しOTSレンタを借りに来ますが石垣島もメリクリ一色。
ちなみに赤組さんのツリーは勿論青色ではなく王道な感じのツリーでした。




天気がイマイチだけどせっかく来たので夜の飲み会までは島内を巡ってみます。とりあえず鉄板の川平湾を目指して移動。





石垣島と言えばここって感じで何処のサイトでも載っている鉄板名所ですが曇天と強風が吹きすさび人っ気もありません。
グラスボートは終日欠航になっており冬の物悲しささがマシマシです。展望台にも行ってみましたが思い描いていた景色とは少し違ったような。
夏の晴れた日ならまた違った印象になっていた事でしょう。



寒さと雨で凍えるので車にそそくさと戻りますが北部の方はほんまに何もありません。その何もなさが好きなのですが天気が良ければの事。天気が良ければもっと色々な景色を見に立ち寄っていたかもしれませんがとりあえずマングローブ林もあるみたいなのでそちらにも立ち寄ってみます。
マングローブと言えば西表島が有名ですがここ石垣でも勿論至る所にマングローブが。




満潮だったら行くことが出来ませんでしたが干潮だったのか奥の方まで行く事が出来ました。海水と淡水が混ざり合っている所に育つのがマングローブらしいけどよく塩水で生きていけるもんだと感心。川の水を舐めてみたけどやっぱり塩水。
マングローブをあとにしてぐるっと北部を回って南部の市街に戻りますが石垣牛らしき牛さんたちがのどかに戯れていました。
交尾かと一瞬焦ったけどオス同士が戯れていたようで・・・。



市街に戻りましたが八重山平和祈念館に立ち寄り戦時中のマラリアの悲劇の様子を知る事が出来ましたが数十年前に悲劇があったのに今は何事もなかったかのように過ごしている今があります。過去の悲しい事や苦しみを実際に経験した事のない者達ばかりになるとどんどん風化していくのでしょう。
今のこの当たり前のように過ごしている今を当たり前に思ってはいけないと改めて思います。



石垣島は具志堅用高の出身地のようで具志堅用高記念館や具志堅用高モニュメントとかがあります。八重山平和祈念館の前に具志堅用高記念館がありましたがパスしていたのでフェリー乗り場にあるモニュメントを訪ねて御挨拶。石垣島は離島へのフェリーが多数発着しておりここを拠点に離島レジャーを楽しむものらしいので春か夏にまたリベンジしたいですね。



この日の夜は「海の花」というお店を後輩が予約してくれていました。石垣島で飲みと言えば「ひとし」というお店が全国的にも有名なようですがなかなか予約が取れないみたいで。でも今宵のお店は穴場的で料理も美味しくまた来ようと思いました。



久々の再会の挨拶も程々に19時から開始し翌日の仕事の事も考えて21時過ぎにはお開きしてお別れとなりました。離島医療の過酷さを生の声で聴けたけど地域間の格差がすさまじいと改めて思った夜でした。当初は石垣からトンボ帰りして夕方から仕事と思っていましたがそうそうこの地まで来る事はないので朝一の便で日本最西端の与那国島を訪ねてみる事にしたので明日に備えておやすみなさい。


2日目
土曜日から雨風強まり天気が荒れるとの事でしたが金曜日は曇でなんとかなりそう。
RAC741便で与那国島を目指します。



沖止めQ4に乗り込み与那国島を目指しますが路線バスのような感じで地元の人達の移動がメインのようでレジャー客っぽい人は少ない。
30分強のフライトですが晴の西表島を眼下に西へと飛びます。



離島を結ぶ路線だけにQ4CC、カーゴコンビと言われているだけあり客室の後ろが貨物室になり物資輸送に活躍しているそうな。
そんなQ4から曇の与那国島へ降り立ちます。





レンタカーを借りるか、レンタサイクルを借りるか迷ったけど結局レンタサイクルを借りて島を巡ってみます。島は1週30km弱なのでレンタカーだと一瞬で終わってしまいそうで自転車でのんびり日本最西端の風を感じようと思いました。当初はJALのレンタサイクルと思いましたが与那国島はupdownが激しくて電動自転車じゃないときついらしく前竹工業さんという所で電動自転車の予約を行いました。1月以上前に予約をしていたので忘れ去られていたらどうしようという不安も過ったけど空港で「前竹工業」とプラカードをかざして出迎えてくださり感謝。空港からレンタサイクルに乗り取り敢えず日本最西端の地を目指してみます。




のんびりこいでも20分強で最西端の地にあっけなく到着。丘を登って記念碑まで行ってみます。1年に数回だけ台湾も見えるそうですが天気はイマサンであり、勿論雲と海しか見えません。ドクターコトーの撮影地として有名な与那国島のようですが自分はまだ見ておらず興奮する事もあなく淡々と次の目的地に向けて移動します。



見たことないけど次なる目的地はドクターコトーの診療所です。最西端の地から反時計回りに進んでいきますが途中から至る所に糞がばらまかれています。後々知りましたがテキサスゲートという家畜が外に出ないゲートを越えていたので南牧場というエリアに入っていたようで。このテキサスゲートは注意しないと自転車や単車は転倒必至の要注意地点。




臭くない糞が大量に散乱していますがどうやら与那国馬達の馬糞のようで。至る所にお馬さんがいて草を食んでいましたが性格が温厚な与那国馬らしい。自衛隊の与那国駐屯地を横目に再びテキサスゲートを越えて進んだら比川地区に入ります。ここにドクターコトーの診療所があるらしい。



今更ですがドラマを見てから来るべきでした。
到着しましたがあまりに普通にぽつんとあって特に感動もなく取り敢えず入場料の300円を自販機で支払い中に入ってみます。




何組かの観光客も来られていて皆さん興奮気味に診療所内を見て回っています。
ここでもそんな興奮を味わう事が出来ずにとりあえず白衣と聴診器等も記念撮影用に置かれている事なのでドクターコトーならぬドクタータカ―になりきってみます。



館内にいた人に撮ってもらい同僚や両親にLINEを送ってみましたが誰もドクターコトーのロケ地と気付かず。同僚は「ドクターコトーみたいやん」って返信してきたけど続いて「単発バイトでいくらなん」とマジで離島バイトをしていると勘違いしていた。オトンからも「アルバイトしに行ったんか」と返信が来た。
誰もドクターコトーって気づいてくれなかったけど自分もドラマを見てないし同じリアクションだったと思う。
そんな周りの人と感動を分かち合える事もなくドクターコトー診療所をあとにして取り敢えず西の端の正反対、東の端、東崎(あがりさき)へ向かいます。診療所からしばらくはupdownの激しい内陸寄りを走り海岸線から遠ざかりますが途中から再び海沿いを走り立神岩を眺めて東崎へ。



再びテキサスゲートがありどうやら東崎牧場内に入った模様。馬糞だらけの道を進むと東崎に到着です。東崎灯台付近も与那国馬がのんびりと過ごしています。近付いても逃げずにマイペースに生きています。自分も誰にも動じずにマイペースに生きたいものですがそうはいかないものですね。




時刻はまだ14時で離陸時刻まで5時間弱もあり時間に余裕があるので与那国町役場や郵便局がある中心街っぽい所にも立ち寄ってみます。



日本最西端の地まで来たので手紙を書きたくなり与那国郵便局を訪ねてみます。年の瀬という事もありクリスマスカードや年賀はがきは売っていますが与那国らしいはがきで書きたいもの。局員さんに聞いたらここにはないけど隣の「ふく」という商店ならありますよと教えてもらいこちらではがきを買って郵便局で書き書きして郵送してもらいました。与那国島の消印で送ってくれるみたいで先方に届くのが楽しみです。




手紙をしたためても時間はまだまだあります。
市街地近くにティンダバナという展望台があるようであり急な坂を電動自転車の力を借りて登って途中から歩いて訪ねてみます。




はがきにある祖納地区が一望する事が出来ます。与那国観光協会HPによるとサンゴの隆起及び浸食によって形成された地形らしい。そんな展望台からのんびり眺めて時間を潰すけどそれでも時刻は16時前で離陸まで3時間もあります。空港からすぐの馬鼻崎というポイントを通過していたので天気は下り坂ですがそちらにも寄るべく空港を通過して滑走路脇から入ってみます。




案内板はあるけど途中から入れないように柵が設置されています。柵の先にはテキサスゲートがありこの先は牧場みたいで地図をみたら東牧場らしい。GoogleMapではこの地を訪れる為に与那国に来るべし的な書き込みもあるけど立ち入り禁止でもあるような。迷いましたがチャリンコを置いて柵を越えて進んでみます。案内板には馬鼻崎まで1.4kmとありましたが轍を頼りに先へと進んでいきます。



とにかく馬糞を踏まないようにとそれだけに集中しながら進んでいくと開けた先に海が見えます。どうやらこの辺り一帯が馬鼻崎で絶景ポイントらしい。確かに夏の晴れた日に来たら素晴らしそう。曇で日も差しておらず海の色が出ていませんが柵も何もない先には断崖絶壁が待ち受けその先に東シナ海の荒波が打ち付けています。



お馬さんが断崖絶壁に立っている姿を見たかったですが断崖絶壁に立っていたのは牛さんでした。近付いたらこちらをじっと見てにじり寄ってくる気配を感じます。近付きすぎて刺激して突進されたらひとたまりもなく、崖から突き落とされようもんなら即死コースでありすぐに距離を取ってもと来た道を引き返して空港へ戻る事にします。



馬糞島かというくらい馬糞だらけでしたが優しそうな与那国馬に見送られ?空港に戻り搭乗手続きまでに空港内の食堂で竜田揚げ定食1400円也を食して夕飯を済ませます。
日本最西端もやっぱりクリスマスモード。準備と片づけ大変だろうに・・・。




この日の与那国の日の入り時刻は17時59分。機内に案内される時には陽も落ちて真っ暗でしたが空港内にもドクターコトーの映画ポスターが貼られていました。あっという間の二日間で弾丸石垣・与那国訪問は幕を閉じました。
18時50分発のRAC748便で石垣空港へ戻り石垣20時05分発のJTA086便で関空へ戻ります。




さて、関空到着予定時刻は22時20分ですがそこから京都に戻るとなると関空特急はるかは既に終了しておりリムジンバスになります。22時20分、23時05分、最終23時20分があり早く到着したら20分発のに間に合います。予定より数分早く到着したのでダメもとで20分発のバスが少し遅れて発車するなら間に合うと期待をして走りましたが情け容赦なく22時20分定刻に発車していくのが見えました。仕方なく23時05分発のバスまで45分間待つ事に。関空快速、JR京都線を乗り継いで帰るのもありかもしれませんが往復割引で切符を買ってしまっているので並ばざる得ません。



ちょうど上海や台北からのLCC国際線が到着するタイミングもあってか乗り場は外国人だらけ。京都行の乗り場周辺には多くの外国人が散らばっていますが並ぶ気配がありません。8番乗り場は大阪伊丹空港行と京都行の2系統の乗り場となっていますが大阪行の列と京都行の列がわかりにくい。自分がアホなのもあるけど大阪行と京都行の間の所に間違って立っていた。空港の案内人らしきおばちゃんがこっちが大阪ライン、こっちが京都ラインと小声で言って立ち去って行っただけで整列させず。大阪ラインと言われた所に数人の外国人が並んだけど時刻表を見たら大阪行の便は20時に終了している。そんな所に並ぶのはどう考えてもおかしいので’’Kyoto or Osaka?’’と声掛けしてみたらみんな’’Kyoto’’と・・・。’’Kyoto is this line.''と教えてあげたら「あ、そう」くらいの感じでばらばらと京都側に並ばれるけど’’Thank you.’’の一言もないのがなんか引っかかる。見返りを求めてはいけないけどありがとうの一言くらいあってもいいのになと思いながらバスを待ちます。
それにしてもこんな光景が毎晩繰り返されているのなら悲しい限り。わかりにくい案内板に不親切な職員の案内。日本はおもてなしの国とか自画自賛している場合やないと思います。着いたとたんにこんな対応されたら自分ならがっかりです。列はどんどん伸びて23時05分発のバスは補助椅子も使用しての満席ぎゅうぎゅうの状態で出発。そしてさらに最終の23時20分でも載せきれないと運転手も言い切るくらいの長蛇の列。そんな事もわかり切っているなら早めに列車での代替交通手段の案内をしてあげるとかないのかなと思ってしまいます。
毎夜毎夜インバウンドで押し寄せる外国人が終バスに乗り切れないのがわかっておるなら対応すべきではないでしょうか。一回ぽっきりの目の前の事でここまで言い切るのは良くないかもしれませんが。

とどめは外人で満員の車内でしたが運転士が延々と日本語で帰りの関空への便は予約制とか話し続けているけど日本語のわからん外人に一方的に日本語で話し続けても通じている訳ないやんとこの点に関しても呆れてしまった。
最後はなんかモヤモヤした気持ちで旅を終えてしまいちょっぴり残念。

最後に・・・
帰宅してアマプラで映画版のドクターコトーがあったので見てみたけど今更ながらここ通ったとか診療所まさにこんな感じやったとか一人で興奮しまくっている自分がおりましたとさ・・・。

おしまい

今回もpoorな内容の備忘録ではありましたが今年1年ありがとうございました。
皆さまどうか良いお年をお迎えください。


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